ぜいたくな気分で美しい毎日を!・・・ヴェーネレ美容法
19世紀のフランスでは、

それまでの技術を

重視する作詩にかわり、


心情を自由に表現し

率直に、てらうことなく

感情を歌いあげた

ロマン派が生まれました。


その時代のもっとも重要な詩人は

『レ・ミゼラブル』などの文学でも有名な

ヴィクトル・ユゴー(1802-1885)です。


彼が、愛人のジュリエットに

初めて会ったときを

思い出して書いた詩の一節を

ご紹介します。


詩集『内心の声』

(1837出版)の中の一つ

(「オリンピオへ」)です。

彼女はまるで火の鳥のように

行ったり来たりしていた、

知らぬ間に多くの男の気持ちに

火をつけながら、


君は彼女にみとれ、

近づく勇気もなかった、

火薬の詰まった樽は

火花を恐れるものだから。
1837年5月26日


この詩の中の「君」は

ユゴー自身を指し、

ジュリエットを火の鳥に、

自分の中の恋心を

火薬の樽に例えています。


この出会いから、

二人の50年にも及ぶ

関係が始まるのです。

恋愛は幸福だけでなく、

時に悲劇も引き起こします。

その苦悩を詩にして

表現したものが哀歌です。



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その中で有名なものが

アルフォンス・ド・ラマルチーヌの

「みずうみ」(『瞑想詩集』、

1820年出版)です。


この詩は肺結核によって

病死した恋人、

ジュリー・シャルルに

宛てられたものです。

嘆きの声をあげる風、

ため息をつく葦
湖のかぐわしい香りまじる

ほのかな香り

ここで見えるもの、

聞こえるもの、かおるもの、

そのすべてよ、

言っておくれ、

「彼らは愛し合った」と!


二人で再びやってこようと

約束した湖の岸辺を一人で訪れ、

恋人をなくしたことの絶望と孤独を

自然に向かって嘆いています。


彼は自分の詩句について

こう述べています。


私の「詩句は魂のうめき

あるいは魂の叫びだ。

私はそのうめきあるいは叫びに、

リズムをつけたのだ」

(『瞑想詩集』序文)と。

ロマン派の代表的詩人であった

ユゴーとラマルチーヌは、


詩は人々の心の奥にある、

まだ語られていない部分を

解放するのに

役立つべきだという

信念を持っていました。





 
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