ぜいたくな気分で美しい毎日を!・・・ヴェーネレ美容法
今日登場するのは

エロイーズ(1101~1164)。

アベラールとの永遠の愛で

有名な女性です。


「12世紀は輝かしい世紀である。

しかし、エロイーズとアベラールが

いなかったならば、

その生彩は失われたであろう。」

「世界は彼女のような女性を

二度と見ることはなかった。」

エロイーズとアベラールの物語は

世紀を越えて

語り継がれてきました。

エロイーズの出生などの

詳しい事はわかっていませんが、


パリの司教座聖堂付参事会員

フュルベールの姪、

あるいは娘だったとか、

ある貴族の私生児だという説もあります。

エロイーズは17歳の若さで、

その博識ぶりは世に知られ、

ラテン語、ギリシャ語も堪能なうえ、

哲学、神学の著作を愛読していました。


彩色兼備の姪を溺愛していた

叔父のフュルベールは、


中世哲学界、神学界の最高峰として

名声を博していた39歳の哲学者

アベラールを家庭教師に

つけることにしました。


だが、アベラールは最初から

エロイーズを誘惑するために、

叔父のフュルベールに取り入って、

自分を家庭教師につけるように

仕向けたのでした。


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エロイーズはまもなく

アベラールを愛するようになり、

やがて事実を知らされた叔父は

憤怒しました。


エロイーズは懐妊しており、

アベラールは叔父の留守中に

エロイーズを略奪し、


ブルターニュの妹のところへ預け、

そこで彼女は男の子を

出産したのでした。


アベラールは時期をみて

叔父に会いに行き謝罪し、

エロイーズとの

正式な結婚を申し出ました。


だが、その結婚は

世間には秘密にしておくという

条件がついていました。


結婚が知られると、

学校で神学を教える事が

できなくなるからでした。


とにかく叔父は条件をのみ、

ふたりは秘密の結婚式を挙げます。

ふたりの逢瀬は、

たまに隠れてであった

にもかかわらず噂にのぼり、


叔父のフュルベールは

ついにふたりの結婚を

公表してしまいます。


事実無根だといいはる

エロイーズに叔父は激高し、

虐待を加えるようになります。



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アベラールは叔父の虐待から

救うためにエロイーズを

パリ近郊のアルジャンテユ修道院に

送ることとなりました。


叔父や親族は

アベラールがエロイーズを

厄介払いするために

修道女にしたと思い


大変怒り

アベラールに復讐を誓います。

ある夜、叔父は

ひとりの召し使いに命じ、

アベラールの局部を

切り取らせました。


アベラールは肉体的苦痛以上の

屈辱感にさいなまれました。


去勢者は、神に嫌悪され、

汚れた者として

聖堂に入る事を

許されなかったからです。

召し使いとフュルベールは逮捕され、


聖職者裁判所で召し使いは

目と局部を切り取られ、

フュルベールは財産没収の

刑を受けました。


アベラールはサン.ドニ修道院に

逃げ込むようにして

心の平和を求めましたが、

それもかなわず、


彼の著作は

ソワソンの公会議で

異端の判決を受け

焼却されます。


その後トロワに建てた

パラクレ聖堂には

学生たちが彼の講議を求めて

やってくるようになりました。


その後ブルターニュの

サン.ジルダ修道院長にとの

声がかかったアベラールは、

その地の悪僧たちに

苦しめられるようになります。


一方エロイーズは、

アベラールの建てた

パラクレに留まり、

パラクレ修道院長として

多くの人々に敬愛されました。


彼らはエロイーズのなかに

類い稀な資質と

賢明さを見い出し、

その忍耐力を賞賛しました。

二人の交わした書簡からは、

いかにエロイーズが

純愛をもってアベラールに接し、



最初は自尊心ばかり強く

身勝手であった彼も

彼女の愛に応えることにより、

自らを昇華させていったかを

うかがい知ることができます。

アベラールは1142年63歳で亡くなり、

その22年後同じく63歳で

エロイーズは亡くなりました。


伝説は伝説を呼び、

彼女の遺体を

アベラールの傍らに横たえると

彼は手をのばして

エロイーズを抱きしめたと

言われています。




 
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