贅沢に、「女」を楽しもう!
この日午前5時、パリ北方の

コンピエ-ニュの森に

設置された鉄道列車の中で、


ドイツ代表の中央党議員

マティアス・エルツベルガ-と

連合軍総司令官

フェルディナン・フォッシュが会見し、

ドイツは屈辱の休戦協定に調印した。


調印を終えたエルツベルガ-は

苦渋の色をにじませて、

フォッシュに語り掛けた。


「ドイツの7千万国民は苦しんでいる。

しかし国民は死なない」と。


これに対してフォッシュは冷たく

「たいへん結構」とひと言述べたたけで

握手もせずに列車から出ていった。


ドイツは、無条件降伏にも等しい

過酷で屈辱的な休戦協定を

受け入れざるを得なかった。

休戦協定が、この日正午に布告されると、

全戦線は静けさを取り戻し、

4年余りにわたった大戦は

終わりを告げた。

休戦を知った連合国の国民は、

平和の再来を心から喜び、

街に繰り出して狂喜乱舞した。

ロンドンのトラファルガ-広場では

ネルソン像の台座で

夜通しかがり火が炊かれた。

第一次世界大戦は

ヨーロッパの戦勝国にも敗戦国にも

膨大な人的・物的損害をもたらした。



贅沢に、「女」を楽しもう!
次の日曜日、パリのノートル・ダム大聖堂で、

戦勝祝いのミサが執り行われた。

式が終了し参会者が帰り支度を始めた時、

突然頭上の大オルガンが

『ラ・マルセイエ-ズ』を鳴らし始めた。


続いて参会者の大合唱が起こった。

心の昂まりに身は震え、涙が溢れた。

希望と感謝の念が、声を途切れさせた。


「それは、勝利の女神が

飛翔しているかの如く、

反響する高い穹窿の下で、


長かった不安から、

なお鳴咽で震える

歓喜の叫びのうちに解放された

フランス人の魂であった」

(ジョルジュ・ルコント)


ヨーロッパでは

とても重要な記念日で、

各地で大掛かりな

式典が催されます。



 
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