#006 吐瀉の果て | 戯言騙り

戯言騙り

ひとり言おきば
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戯言綴り。反転。

酷いなぁ







君が欲情した私なんて

さっきまで呼吸すらまともにできていなかった蜻蛉の子

拒んだのは

好きだから

君の一番の私で

君に入れ物を晒したかったから


思い出す

それだけで首筋に熱が走る

頭があの瞬間でいっぱいになる

単純 純真 けれど恐怖はなかった

それは虚無にも似た センチメンタル


止めて

笑って?

嫌いにならないで?

一緒に居たいよ

むしろそうして欲しいくらいだから

信じてほしいから


ただ

君の排出容器になるのが

怖くて嬉しくて悲しくって理性が言葉を吐いただけなの


心は歌う 指先は怯える 体は、竦んでみたり 求めてみたり 乾いてみたり


ただ貴方の大切で 隣で笑っていたいだけなのに!

貴方が一番の私の体を望むなら こんな私に欲情してくれるのなら

陳腐なこの体 闇の中に晒したっていいのに!


と 茫漠な世界に想いを吐きだす

ここなら 君に伝わる筈などないとわかっているから

安心して 指を滑らせる


大好きだよ。


いつか、もうすぐ

君にそう、伝えられたら。




所謂。生存本能を残す二つの生物。

或いは。2人の命の、崇高な関係論。