戯言騙り

戯言騙り

ひとり言おきば
※コメントは承認制となっております。ご了承ください。

Amebaでブログを始めよう!
夢はまたどこか遠くの夢。

貴方のライブを彼女と観劇に行っていました。
貴方を先頭に歌いながら練り歩いたり。
接触している他のファンがいて、心から羨望したら、
貴方が後ろから抱きしめてくれて。
私のわきの下に腕を差し入れて、少しの間、きゅっと。

私は全身に力が入らなくて腰から座り込んで、脱力感と
何よりも尊い底知れない多幸感に
全身を浸して、浸かって、ただ呆け、惚けていました。

2015.10.31

満月がおちる夢を見た。
目覚めたとき周囲はまだ真夜中で、私の様子に気づいた君は「どした?」って少し目をこすりながら尋ねてくれた。
なんでもないよ、というのが私は精一杯で、そんな夢をみたなんて、私を察して目覚めてくれた君には言えなかった。
部屋には白々と月明りが差し込んでいて、君の白い胸板とくしゃくしゃとした髪を可視化していた。
君の胸の中に溺れてしまいたい。厚い胸板に、逞しい二の腕に包まれて、優しく頭を髪を撫でられて、無償の肯定の中で密やかな眠りにつきたい。何にも責められず、退けられず、ただそのままを続けてくれる認識の内で。
得も言われぬ恐怖が意識に侵入を試みてくるので、私は自己防衛のために君の腕のなかにうずもれた。
どうかこの呼吸を許してほしい。何者にもなれないこの存在を、視界の端で呼吸させてほしい。