ちょっとこれだけ。


今年は彗星YEARですね。
というのも、今話題のアイソン彗星のほかにもエンケ、ラブジョイ、リニアと計4つの彗星が地球に接近してきているからです。
素敵な天体ショーが楽しめそうでワクワクしますv

発見された当初から【史上稀な明るい彗星になるだろう】と騒がれているアイソン彗星は、11月29日に太陽に最接近し、その前後には明るさがマイナス等級に達し、尾をたなびかせる姿が見えるだろうと期待されています。
ただし。
29日前後数日は太陽に近すぎるためにあまり観測には適しません。
なぜなら、彗星は太陽に近づくほど明るくなりますが、見える方角は太陽に近くなり、また高度も低い(地平線に近い)ため、見える時間は少なくなるからです。
観測するには地平線近くまで開けた見晴らしのよい場所と時間帯(夜明け前)を選ばなければなりません。
その一方で11月29日以降、彗星は太陽から遠ざかるにつれ暗くはなっていくものの、高度が上がって行くので見える時間帯も長くなっていきます。
そして12月28日あたりからは地平線の下に沈むことなく、一晩中姿を現すようになります。

通常、彗星の観測期間は2~3ヶ月続くので、その間に見える時刻や方角、高度、明るさなど、いろいろな要素が変化し、見え方もそれぞれ変わっていくはずです。
興味のある方は一度だけでなく何度も観察して、二度と帰って来ないアイソン彗星を楽しんでくださいね。

そしてもう一つ。
今のこの時期、11月下旬から12月上旬にかけて、アイソン彗星と一緒に水星と土星が観測できます。
特に水星、金星などの内惑星はなかなか容易に観測できないので、いい機会です。

明け方の東の空低くに土星と水星が輝いて見えます。
アイソン彗星を見つける良い目印にもなります。←惑星は特に明るく輝くのですぐにわかります。
水星と土星の最接近は今月26日でもう終わってしまいましたが、12月2日には月齢28日の非常に細い月が彗星を隠す【水星食】という興味深い現象が起こります。
これは地平線ギリでの天体ショウです。
見られる頃にはもう空が明るくなっているはずですので、要望遠鏡ですね。

それにしても。
月曜の日の出時刻から望遠鏡持って田んぼの真ん中まで行くのは、ちょっと辛いかなぁ(>_<)
でも私、水星は見たことがないんですよね。
一回見てみたいですね。

あと、翌日12月3日は新月です。
また新月のお願い事をする時期がきましたね!(笑)

蛇足ですが。
来月14日に【ふたご座流星群】が見られます。
夏のペルセウス流星群と同じようにたくさんの流星が見られます。
またこの冬は、絶好の木星観測のチャンスです!
宵の空、頭の真上付近に明るい星があったら、それは木星です。

寒い冬、暖かくして天体ショウを楽しんでくださいねvv