はながらす 中川幸夫 長き時と心の中から幻影するカタチ | 能登半島の土で暮らす芸術的な日々 半陶

はながらす 中川幸夫 長き時と心の中から幻影するカタチ

能登半島の土で暮らす芸術的な日々 半陶


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能登半島の土で暮らす芸術的な日々 半陶


この本は、1993年に生まれたものです。

先生が、上越クリスタルで作品を職人に造って頂いたものです。

しかし、それはまた大変だったようで、職人と喧嘩したりモノが出来なかったりしたようですが、先生の言う何かをわかった瞬間から、それ以上のモノが生まれたと教えてくれました。

ガラスの世界も、言葉も、カタチも、すべてにシンクロしたスパイラルがあります。

この本は、二冊あります。

大事に取って置いたものだと思いますが、他にも頂いています。

そして、まだ私の手元にたくさん残っています。

はながらす。

タイトルも、作品も素晴らしい。

まあ、この個展も一切を販売せずに終わっているそうです。

ですが、また面白い話もあります。

伝えれないリアルですね。

心から生まれるシーンは、こうした器に何かを封じ込めています。

たとえ、別人が造ったとしても、美しいモノには理由がありません。

見たままが、シンプルで美しい。

コムデギャルソンの川久保玲さんの青山店で、個展をしたときの事も…。

モノから生まれる心のシーン。

何にも変えられません。

そして、今の私にはそれが有難いと思う。

美は、理由なくシンプルで心の中を射止める。

抉るでしょうね。

負けない事も、続けることも、理不尽も、何もかもが足りないぐらい必要で、決して満り足りるモノなどない。

だから、今もそう一心に思い造るために、すべてを歩いています。

そろそろと思う感じもしますが…。

ワザも心も素材も何もかもが、この一冊にはあります。

そして、石版の技術を使ったこの本が何より先生の人生の証明だと言えるから、有難い授かりモノですね。

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