今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を毎週紹介しています! 

 

 

仕事でもプライベートでも、人から好感を持ってもらうのはとても喜ばしいことです。

 

 

同じ内容の発言をしても、意見が通りやすかったり、味方になってもらえたりするのは好感度が高い人だと思います。


好感度アップにすぐに繋がるのは「笑顔」です。

 


素敵な笑顔を見れば、誰でもうれしい気分になります。無理に作り笑いをする必要はありませんが、わたしは、スタッフには笑顔がとても大切なことをいつも伝えてきました。
そのことを実感した出来事がありました。

 


「日本全国のお医者さんに商品を見てもらって、医院に置いてもらおう」というプロジェクトを立ち上げた時です。

 

 

わかさ生活の商品は、一部のお医者さんには「とても良い品質だ」と認められていたのですが、まだまだ全国的には知られていませんでした。

 

 

そこで、「一県一院、全国制覇チャレンジ」という目標を掲げて、プロジェクトをスタートしました。


この時、最初の一件目の契約を取るのにとても苦労しました。なぜなら、前例がないためどこの病院も躊躇してしまうからです。

 

 

「あそこの医院でも採用いただいています」と言って営業をすることができればスムーズに進むと思うのですが、その一件目の契約がとても難しかったのです。

 

 

プロジェクトのメンバーには、入社一年目のスタッフがいました。背は高いが愛想が良いとは言えない真面目な印象の男性でした。積極的にアポイントを取って、何度も医院に通っていましたが、なかなか結果がでませんでした。

 


そこで、わたしは彼に「まず笑顔の練習をしよう!」とアドバイスをしました。

 


実を言うと、わたし自身も社会人になったころに、上司から同じアドバイスを受けました。

 

 

「おまえはいつも仏頂面をしている。これをあげるから、毎日笑顔の練習をしなさい」と、小さな手鏡をプレゼントされたのです。

 


最初は半信半疑だったのですが、それでも笑顔の練習を素直に続けたところ、一カ月もしないうちに効果が表れました。自然な笑顔ができるようになったのです。


しばらくすると「一県一院、全国制覇チャレンジ」の最初の契約が取れたという報告が届きました。

 

 

契約を取ってきたのは、なんとその入社一年目の男性スタッフだったのです。

 


「最初の一件!」に社内は大いに喜び盛り上がりましたが、そこに加えて「まさか君が!?」と言う驚きの声も同時に上がりました。

 


「そういえば顔つき変わったね!」「何かあったの!?」といった声も飛び交うほどでした。彼の笑顔が契約につながる最後の一押しになったのです。


それからしばらく時間がかかりましたが、「一県一院、全国制覇チャレンジ」は成功を収め、47都道府県の医院に、わたしたちの商品を置いてもらえるようにまでなりました。

 


彼は、プロジェクト期間中ずっと営業を続けていましたが、お医者さんたちからは「彼に来てもらえないかな。話がしやすいんだよね」と声をかけてもらえるようになっていました。

 

 

笑顔が相手の心を開き、信頼までも得られるようにしてくれたのです。


笑顔は誰にでもできる簡単なことです。
しかし簡単だからこそ、つい疎かにしがちです。

 


「どうも仕事がうまくいかないな」「最近、まわりの人とギクシャクしている気がする」と思った時には、まず鏡に向かって笑顔の練習をしてみてはいかがでしょうか。