今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を毎週紹介しています!

 

わたしは、自分の子どもたちには「わたしが死んでも、過度なお金は残さないからね。お金は自分で稼げるようにならないといけないよ」と伝えています。

 

 

自身で価値がわからないお金を手にしてしまうと、多くの場合、人生に良くない影響が出ると思っているからです。

 

 

お金は貯めるためにあるのではなく、使うためにあるものです。

 

 

さらに言えば、ただ使うのではなく、「活きたお金の使い方」をすることが大切です。

 

 

では、活きたお金の使い方とはどのような使い方を指すのでしょうか?

 

 

答えは、“経験のためにお金を使うこと”です。

 

 

お金は使ったらなくなってしまいますが、経験はあなたの人生を豊かにする財産として残ります。

 

 

わかさ生活では、新しい人が入ってきた際に「仮想会社の運営をやってみる」という経験をしてもらいます。

 

 

2、3人のグループになって、300万円の予算を持って仮想の会社をつくってもらうのです。

 

 

「どんな商品を作るのか」「誰に販売するのか」「どう運営するのか」「どう、お客さまにサービスをするのか」などを計画し、みんなで発表し合います。

 

 

この仮想会社を経営してもらう目的は、新規事業を立ち上げることでもなければ、人材の優劣を決めることでもありません。

 

 

会社経営の全ての工程を「想像でいいから経験してもらうこと」なのです。

 

 

この取り組みを行うと、メンバーそれぞれがお互いの考え方や個性や強み、特徴を把握することができます。

 

 

また取り組みを通して、連携力が高まり、適材適所なチームが作れるという効果もあります。

 

 

しかしそれ以上に、「今まで想像もしていなかったことを考える」という経験が得られるのです。

 

 

このような取り組みには、もちろん人件費がかかりますが、スタッフのためになる“活きたお金の使い方”なのでやがて会社の財産となって残ります。

 

 

これは、会社でも個人でも同じだと思います。

 

 

もし「やってみたいけど、お金がもったいない」という場合であれば、お金を惜しまずに経験に替えたほうが良いのは間違いありません。

 

 

お金持ちになるよりも、『経験持ち』になることを目指しましょう。

 

 

必ず、未来の自分は「あの時の自分、よく経験してくれた。ありがとう」と声をかけてくれるはずです。