15年度以降に数百億円規模へ
 
2013年5月16日 化学工業日報  カテゴリ: 一般外科疾患・検査に関わる問題

 シャープは14日に発表した3カ年の中期経営計画の中で、持続成長を目指すために医療・健康分野に本格参入する方針を打ち出した。医療機器メーカーや大学・病院との提携・連携を通じ、中計の最終年度となる2015年度以降に数百億程度の事業規模に育成する。

 
 同社は16日付で、水島繁光副社長(技術担当)が統括する新規事業推進本部を発足。その傘下組織の1つとして健康医療事業推進センターを設置し、同分野の事業開発・商品開発に取り組む。

  
 具体的には、シャープの持つセンシングや化合物半導体の技術を応用して、新たな診断用医療機器を生み出す。X線検出器の素材としてIGZOなどの半導体化合物を用いることで、高感度で被ばく量の少ないデジタルX線画像診断装置(DR)などの開発に取り組むとみられている。

 
 14日に会見した高橋興三次期社長は「当社の持つ技術と、提携先の持つ販路を組み合わせることで相乗効果を生み出し、新規事業を拡大させていきたい」と強調した。