放射線の被爆 | ホームホスピス われもこう

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熊本にある介護施設「ホームホスピス われもこう」のブログです。

 最近は、浜辺での甲羅干しは、はやらなくなりました。紫外線に放射線、こんなものを浴びるからです。紫外線を適量浴びることは脚気の予防に必要ですが、度を越すと皮膚ガンを引き起こす恐れがあるので要注意です。一方、放射線は宇宙の彼方からやってきて地球に降り注いでいます。適量なら体に良いのかどうかわかりませんが、度を越すとガンを引き起こす恐れがあるので、要注意です。

 宇宙の彼方から地上に降り注ぐ放射線は自然放射線。飛行機に乗っていても放射線を浴びていることになります。電放射線はこれだけだと思われがちですが、大地のなかの岩石、食物からも自然放射線が出ているそうです。同じ自然放射線でも岩石などから受ける放射線は外部被曝、一方、食物や水などから受ける放射線は内部被曝ということになります。

 自然被爆に対して医療被爆があります。コンピュータ断層撮影装置(CT)などによる検診や治療で受ける被爆です。私も一度受けたことがあります。肺のX線撮影は毎年の人間ドック毎に受けていました。CTの方が肺のX線撮影より被曝量は当然多いでしょう。

 平成11年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故のことを思い出します。ここからも大量の(人工)放射線が放出されましたね。そのため近隣の住民は立ち退きせざるを得なくなりました。これなどは自然被爆とは言えません。東京電力が原因者である「事故被爆」です。

 医療被爆の場合、もしCTなどを受けた場合に得られる検診による早期発見や治療のメリットが、医療被爆による発がんのリスクを上回るとみなされるので、被爆が許容されています。

 さて、日本人は一年間にどのくらいの放射線を受けているのでしょうか。平均で3.75ミリシーベルト。うちおよそ3分の2が医療被爆。放射線の被爆に関しては、神経質になりすぎず、しかも無関心でもないという構えで、できるだけ正確な情報をつかんでおくのがよい、と私は決めています。地球上で生活する限り、放射線をまったく受けないではおれないので。
                                     (南風)