ギターの本は少なく且つ高い。

ギターの本は、少ない上に豪華版化していて且つ高い。それで、10年前のギター再開以来(その中で単身赴任と介護のためギターはほとんどやらなくなった7年間があります。今は再再開1)、ギターの本は「現代ギター」を1or2冊程度/年に購入する以外は全く買っていない。(最近は)もともとクラシックギターの世界はとてもマイナーであり、ギターの世界を書いた本そのものが出ていません。

でも、昔(2030年前)はいろいろ出ていたんです・・。それは、高橋功といった研究家・評論家(及び出版社)の大きな貢献があると思います。彼は、ギターの本の訳(「ギターとギター音楽の歴史」、「セゴビア・テクニック」等)、自らの本(「ギターの巨匠たち」、「ギター音楽への招待」等)を出しています。また、「ギター基礎講座(4)」の編纂にも関わっています。最近は、これらは廃刊になっているように思います。なお、そのころから出ていた「現代ギター」は、とてもがんばっていると思いますし、私自身お世話になっていますが、ギターの本の出版となるとちょっと弱い感じがします(この競争社会では余裕がないかな・・、これなら仕方がない。)。なお、私の持っているギターの本の紹介は、あとでブログに書きます(私のHPにそのコーナがあります。ギター以外の音楽の本が多いですが・・)。


買っていないが読んでみたい本

出版されたものが少ない中、読んでみたい本を以下に挙げました。


○フランシスコ・タレガ/アドリアン/リウス著/手塚健旨訳/6825

この本は読んでみたいが個人で読むには高すぎる。私の場合、高い物は買いません。図書館で探して読もうと思っています(私の家の近く-東京下町-の図書館にあるかどうかですね)。ただ、ボランテイア精神を発揮しいつか図書館に寄贈するということが考えられますが、いまのところそこまで考えが至っていません。まずは、ギターの店で立ち読みかと思っています。

図説ギターの歴史/P.ペフゲン著/田代城治訳

一応興味がある程度。これも図書館で読もうと思っています。なお、私は先に挙げた「ギターとギター音楽の歴史/高橋功訳」を持っているので、当面不便を感じません(この本は、今は廃刊と思います)。この本は、白黒ですが写真、画が豊富で、見るだけでも楽しいです(訳文はすこし読みにくい)。この本だったとおもいますが、「スペイン-ポルトガル戦争の時、戦場になんと10万のギターが放置されていた」とスペインの第1期ギター隆盛時代の話も書いてあり、雑学は増えます。

私のギター・私の世界/カルバレーロ著/1496

カルバレーロは、最近「カルバレーロ奏法」がはやっていて、弟子の方も多いようです。その方の本であり、HPで目次を見ると面白そうでした。且つ値段も高くない。一度手にとって見た上で読んでみようと思いましたが、よく調べると・・・英語でした。ただ95ページなので、日本語の十数倍の早さなら読めるかな(ただ、芸術関係の語彙は極めて少ないので、てこずるかも・・)。次に買う本の候補です。

ギター演奏法の原理/カルバレーロ著/高田源太郎訳/2400円+税

すでに私の奏法は固まってしまったのでいまさらと思い買っていなかったのですが内容に興味があります。買わなかった理由は、この本ではギターを上にずらして見やすくして弾くといったことが書いてあったためです(また、勘違いかも知れませんので、どこかのギターの店で立ち読みしてウラを取ります)

ここで告白しますが、実は、私のギターを弾く姿勢はスタンダードではありません。過去同じ姿勢で弾いている人はアマチュアでは見たことがありません。プロでは2人です。一人はイエペス、もう一人はつい最近500円のコンサート?で見たYさんというスペイン帰りの新進ギタリストです。昨日(06/12/9)、彼にその姿勢を選んだ根拠、その長所と欠点を教えていただけないかとメールを出したところです。返信が来るかどうかはわかりません・・。なお、この姿勢だと指盤はよく見えませんが、見なければよいと言う考えです。

写真で見る日本ギター史/現代ギター/5607

こういう本があるのは、喜ばしいかぎりです。ただ、評論家にならない限り、購入する気にはなりません。でも、プロの人には最低限読んでほしい。それで、たまには個人的なものを含めて生徒の愛好家に教えてほしい・・といった本です。


この話も、すこし続きます。