今日は仙台の実家に帰っています(といっても両親はいませんが)。
仙台はやはり涼しい。日中が暑くとも、夕方になると涼しくなる。朝方も心地よい。今頃、東京はどうだろう。

●仙台でのエピソード
昨日、そうとう久しぶりに回るお寿司屋さんに行きました。
それが、どれもこれも新型でカルチャーショックでした。
・入れ物に粉末のお茶が入っている。最初は、これを粉末わさびと間違えた。醤油をいれても辛くない。しばらく考え、粉末お茶と分かりました。
・お寿司はタッチパネルで注文が出来る。早速注文したら、すぐに回ってきた。それっとばかり食べていたら、それからパネルから音声がでてきて「まもなく注文の品が回ってきます」といっている。そうすると「今食べてるのは、他のお客の注文品か・・・」
・緑の渦巻きのお寿司らしきものが回ってきたので、取ってみた感じがちがっていた。どうもこれはケーキだ。あわてて、お皿に戻しました(すみません)。
・テーブルの端に食べた皿を入れるところがある。これは便利と醤油皿なんかを入れていたら、これは食べたお寿司皿のカウンターだった。
・一律100円となっているのですが、皿の色が違う。店員さんに聞いたら、「ここに書いてます」と怒られた。

まあ、結構面白かった。
でも、ネタは今一でした。
で、オルガンの話です。

●パイプオルガン-歴史とメカニズム/秋元道雄
第2章/バッハの黄金期から現代まで
シュヴァイツアーの定義
「オルガン曲として最高の作品はバッハであり、バッハの演奏が満足にできるオルガンを最良のオルガンとする」と言ったらしい。ドイツ人なら自信をもってそう言うだろうし、私も同意するのですが、ドイツ以外の人ならちょっとカチンとくるんじゃないのかな~。特にフランス人は・・・。
教会の残響時間
ルネッサンスまで、バロック以後のカトリック系の教会音楽は3秒~5秒が理想的らしい。一方、ライプツィヒの聖トーマス教会の残響時間は、空席時1.5秒。なんと、バッハはこの残響時間で演奏していたのだ。プロテスタントの教会では説教があるので、言葉が聴き取りやすいように二階、3階席を工夫して、残響が短くなるように設計していたらしい。著者は「その結果、複雑な旋律のポリフォニーも楽に聴ける」と言っている。でも、私の憶測ですが、バッハにとって、この残響は不満だったのではないだろうか・・・。なお、合唱音楽には残響が少なすぎるので、現在では3階席を取り去り、残響を2秒余りにしているらしい。
  ★
そうすると、軽井沢の残響8秒の個人宅ホールはどういう理由で設計したのだろうか。聴いていてとても心地よかったし、この残響でもっと聞きたいと思った。その残響時間の背景について直接聴いてみたい気がする。
ドイツの「オルガン復興運動」
ハンブルクの聖ヤコビ教会のシュニットガー作のオルガンを最高のものとする20世紀初頭の「ドイツ至上主義」と連動した運動。ただ、「いたずらに昔のオルガンに戻ったのでは、現代の音楽感情の表現が不可能になる」といった反対派も根強かった。
ネオ・バロックオルガン
第二次世界大戦後広まったオルガンで、ロマン派後期になくなった倍音やミクスチュア族のストップを復活させ、その一方、ロマン派に広まった音量を風量により調整する「スエル箱」も設置されている。バロック風とロマンティック風の折衷の仕方はいろいろあるが、この形式は世界中に広まった。日本に導入されたオルガンの大半はこの形式らしい。

今日は、(ちょっと早い)お墓参りと、あとはどうしようか・・・。