行ってきました。
その間に、アメリカではオバマさんが大統領になっていた。

ほんの上っ面を見ただけでしたが、やはり中国は「広く奥が深い」というのが印象です。そして、バス移動が多かったこともあり、とにかく疲れた。今日は、疲れた体に鞭打って出社し、土日で休養です。

思いつくままの印象を簡単に記します。

三星堆にわとり中国はあれだけ広くても一つの時間で管理しているようだ。日本とは1時間早い(日本が8時なら中国は7時)。
行ったのは中国内陸の大都市2か所と三星堆遺跡。当然、仕事が目的なので、それゆえにこの遺跡の印象は強かった。
三星堆遺跡3000年程前の古蜀文化遺跡で、1986年の発掘で大量の出土品が発見され世界の脚光をを浴びた。
三星堆遺跡は、中国の夏・殷の時代。世界4大文明の一つ黄河文明とは系列の異なる長江文明のハイライトというべき遺跡。青銅器文化で鉄器はない。まだ、研究が始まったばかりで、土器に描かれている文字らしきものの解読もまだなされていない。ただ、出土した遺物から、太陽、そして太陽が上る時をつげるニワトリを崇める文化をもっていたようだ。たしかにこの地方は盆地で曇りの日が多い(私の滞在期間、一度も晴れた日はなかった)。それゆえに太陽を崇める文化が発展したのだろう。その古代の人々の思いは、現地にいると実感できる。

さらに思いつくままを記します。

日本の普通のホテルには必ずというほど置いてある「聖書」がない。
ホテルでは全74チャンネルの放送が見れた。最初がCNN、次がBBC、その次がNHK。「軍情報」というのがあって中国軍の演習等の説明等のチャンネルがあった。日本軍が悪役の映画があった。その一方でメロドラマもやっていた。おもに見たのはCNN、BBC、NHKのオバマのTVでした。
日本の野球やサッカーは放映権の関係で音声だけだった。
中国には白タクがいる。空港からホテルまではタクシーで30分ぐらいで45元(約650円)というのはものすごく安い。ちゃんとメータで距離換算で料金が表示されるので、白タクだったらすぐにわかるはずですが、100元ぼられた人がいた。その人はちゃんとタクシー乗り場で待っていて乗ったらしいのですが・・・(私ではありません)。
五粮液(ごりょうえき)という酒を飲んだ。ライスやコーンといった穀物の蒸留酒でこの地方の銘酒らしい。強いが確かにおいしいかも。
泊まったのは新しいホテルでした。ホテルの人はみんな若くきびきびしていてとても親切だった。朝食もおいしかった。特にそばがおいしかった。なお、ラーメンはなかった。焼きそばはあった。バッハ
ダウンタウンを通った時「イトーヨーカドー」が見えた。
出張では、持って行った「バッハ-伝承の謎を追う/小林義武/春秋社」を半分読んだ。確かにこれは名著だ。今度の土日で全部読み終えたい。
車から見る中国の高速道路網の発展や、沿道の町並み、新市街の発展を見ると、中国の急成長がうかがえる。急速な発展には(かならず)ひずみが伴うと思うが、今回の出張では(当然ながら)見えなかった。
車から見た限りでは畑が多かった。大都市近郊では、結構新しい立派な家が見えた。たしかに旧市街には、東京江東区でいえば関東大震災の後に建てられた同潤会アパ^ト(相当古い印象)のようなものもあったが、その隣に広大な都市計画に基づく新市街が作られていた。
中国の方には大変お世話になったという感謝の気持ちが残った。
そうそう、中国語はぜんぜん覚えられなかった。招待所はホテルというのは覚えた。公安警察というパトカーがあった。
音楽は、バッハを聴いていた。

・・・・ということで。