原作逢坂剛

TVがつまらないのでNHK-FMを聞こうとおもい、寝室に行ってステレオを付けたら首記ドラマをやっていた。なにげなく聞いていると、謎のクラシックギタリストが出てくる。その表現に引きこまれた。無名の女性ギタリストのすごさを表す表現として「ヴィラ=ロボスのあの12の練習曲を、なんなく弾きこなすだけでなく、さらに艶っぽく弾く」と、主人公のビジネスマンに言わせている。これには驚いた。この「さらに艶っぽく弾く」という表現は、ギターをかなり知らない人には（絶対に）書けない。そして「さらに艶っぽく弾く」ことで謎のギタリストの凄さが目に浮かぶ。
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幸いこのドラマは今回が第1回のようだ。できるだけ聞いてみようかと。
なんせ第1回なので、面白いかどうかは保証しませんが、聞いた後に紹介するより、もしかしたらこれを見てラジオを聞こうと思う方がいるかも知れないと思い（たぶんいないでしょうが）、急ぎ記しておきます。

●NHKFM青春アドヴェンチャー/あでやかな休日/原作逢坂剛
HPで調べて納得した。原作が逢坂剛でした。かれはフラメンコを趣味とする(推理＋ビジネス）小説家です。私は彼の本は1冊「カデイスの赤い星」をはるか昔に読んだことがある。なお、その本は引っ越しのときに捨ててしまったので、今家にはありません。私は推理小説は趣味ではないのでほとんど読まない。それで、その後の彼の活動は知らなかった。なるほど、彼はギタリストやギターをネタに二番煎じ、三番煎じを書いていたようだ。HPをしらべると、コンサートもやっている。この小説は、文庫本でも出ている。ラジオを聞いて面白ければ「音楽関係の本」として読んでみよう。
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でも、逢坂さん。すみませんが、音楽の引用はあの村上春樹にはかなわないような・・・。

●放映時間など
NHKのHPから以下を写しておきます。
12月1日(月)～12月5日(金) 22:45～23:00（1-5回）
12月8日(月)～12月12日(金) 22:45～23:00（6-10回）
原作：逢坂剛
脚色：ふたくちつよし
選曲：伊藤守恵
演出：小林武
技術：鏡唯夫　大塚豊
効果：加藤直正　井上直美

出演
磯部勉　大橋吾郎　勝部演之　魏涼子
麻生侑里　馬渕英俚可　森田順平　真実一路
綿引勝彦

●あらすじ
大手電気メーカーの新製品発売の極秘プロジェクトが、業界紙に抜かれた！調査事務所長の岡坂が、調査に乗り出すと、そこには広告業界の華やかさの裏に、欲望渦巻く世界が広がっていた。アイドルギター奏者のキャンペーンガール起用をめぐる情報戦に岡坂はすっかり巻き込まれる。クラシックギターの調べにのせて、ビジネス社会に蠢く、激しくも哀しい人間模様をサスペンスタッチに描く。

この青春アドヴェンチャーは、単身赴任の時に東京に帰る車の中で(断片的に）けっこう聞き、お世話になりました。1週間おきに、郷里仙台（介護です）と東京自宅を行ったり来たりしていた。この（深夜）移動の時間は、辛くもあったが楽しくもあった。単身赴任の方、応援していますよ（がんばってください）。なお、東京に戻ってからは、ほとんど聞く機会がなかったが、久しぶりに聞いて懐かしかった。このシリーズが終わったあとに、感想も書いてみようかと。

なお、私が朗読が好きになったのは、この単身赴任のときにこの「青春アドヴェンチャー」やその他のNHKの朗読をかなり聞いたおかげです。

・・・ということで。