最近、貧乏のトラウマがすこしずつ緩和してきた。
といって、小さいころ極貧だったわけではない。
おそらく「東北人のしみったれ」という地域的性格もあるかもしれない。
私の古い友たちは金持ちでもケチだ。
しかしながら、最近、ケチで人生を終わるのはすこしつまらないと考え始めた。

「メニューは安いほうから」
「安くてうまいにエネルギーを使う」
「新製品は買わない」
「小説は文庫本になるまで(1年でも2年でも)待つ」
「ベストセラーは古本屋に出回るまで待つ(だいたい1年待つと半額で出てくる)」

でも、前記のようないくつかの基本原則は体の芯までしみついている。
これに最近「音楽雑誌は図書館で読む」が加わった。
なお、やめられないぜいたくは喫茶店通いです。
今後は、予算を組んで、演奏会にもうすこし足をはこぼうかと。

●買ったCD
●内田光子/Perspectives西部戦線異状なし-内田
先週の金曜日、秋葉原のヨドバシの上にあるタワーレコードの半額コーナーでこのCDを見つけた。2枚組1200円で購入。おそらく正価では買わなかったので私としては大満足です。
収録曲は、下記です。
●Disk1
(モーツァルト)ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
(モーツァルト)ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
バックはイギリス室内管弦楽団
(ドビュッシー)12のエチュード集から
第1番、第3番、第6番、第11番、第12番
●Disk2
(シューマン)謝肉祭 作品9
(ベートーヴェン)創作主題による32の変奏曲 WoO 80
(シューベルト)楽興の時 第3番 ヘ短調
(シューベルト)即興曲集 作品90
(アルノルト・シェーンベルク)6つのピアノ小品 作品19

私はピアノのような弾いた途端に音が減衰する楽器は、自らの指という微妙な装置で弾くギターで十分と考えています。それで、膨大なピアノの曲を漁る趣味は無い。偶然のなかで聞いていきたいと考えています。このCDも、おそらく売り場の片隅に何年も放置されていたのだろう。それを私が見つけたのは、何か意味があると(勝手に)思っています。

●グルダ/バッハ・アーカイヴ
西部戦線異状なし-グルダこれは、数週間前に視聴してみてイギリス組曲が気に入り、その後、CD店に行くたびに視聴し、とうとう決意して購入しました。
収録曲は、下記です。

1)イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
2)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
3)トッカータ ハ短調 BWV911 Toccata (モノラル)
4)イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV808
5)カプリッチョ 変ロ長調 BWV992

結論を出すには早いですが「ピアノの音の特徴がすこし私の感性に合わないな~~という違和感も感じる」。
ただ、これは、彼の演奏というよりピアノ曲全般に対する感想かもしれない。
なんというか、最初の音の立ち上がりが小さく、倍音が長く続くような楽器がいいなと思う。
とにかく、内田さんのCDと合わせて、しばらくはiPodで聞いてみようかと。

・・・ということで。