新幹線とバスツアーという旅行に行ってきました。
この年になるまで、身近な人とバスツアーに行ったの初めてです。私個人では、既に止めてしまった社員旅行に二十数年前に行った以来です。強行軍で大変でしたが、いままで一度も行ったことがなかった地域なので、下見という意味では大収穫でした。また、バスガイドや添乗員の方の要領の良さ等感心しました。
(二十数年前の社員旅行では、寝坊してホテルに残され電車で帰ってきました。なお、まぬけなやつは他にも数人いた。ただ、このような社員旅行のいい加減さはわたしは好きです。)

●旅行先の喫茶店西部戦線異状なし-高知
左記は、泊まったホテルの近くの喫茶店の写真です。
その街ではそうとう歴史のある喫茶店のようだ。
間口は狭いが中に入ると意外と奥行きがある。
写真はその中庭のもの。
そこでかかっていた曲は、
ジャック・イベール(1890年-1962年)の間奏曲(フルートとハープ)。そのあと、フルート協奏曲がかかっていたが、たぶん、イベールのフルート協奏曲ではないかと思う。今度CDでも買おうかと。
今回の小旅行の至福の時でした。


●旅行先で読んだ本。
●納棺夫日記/文春文庫

西部戦線異状なし-納棺夫あの映画「おくりびと」の原作と言われる本です。この本を読んで、たしかに著者の青木さんが「おくりびと」の原作といわれるのを拒否したのは良くわかる。著者がいいたかったことが「映画ではすっぽり抜けている」。ただ、それ故に一般性を持ったとも言える。

この本を読んで記憶に残ったことを2つだけ書いておきます。
●「私という現象は、仮定された有機交流電燈の一つの青い証明です」
意味は不明ですが、なんとなく不思議で感動する。このような表現ができるのは、あの宮沢賢治(1896年-1933年)一人しかいない。
●「悟りといふ事は、いかなる場合にも平気で生きて居る事」
これは正岡子規(1867年-1902年)のことばらしい。著者は「悟り」とは「平気で死ぬこと」ではなく「平気で生きる事」と言っている。

もう12時を超えてしまった。
ねむいので寝ます。
・・・ということで。