●素晴らしすぎて驚くこと西部戦線異状なし-バッハ自筆譜
私のお気に入りのブログogawa-Jさんの「私的CD評」で、長文の記事が3日連続で出ていた。
「バッハの初期のオルガン及び鍵盤楽器のための作品について」という記事です。その1、その2、その3まである。
その1をWordに貼り付けて打ち出したらA4で6枚あった。
その好奇心とエネルギーに驚きです。
文章を読むのは好きなので、まずその1とその2を打ち出し喫茶店で読んでみようかと。
(夕方、少し感想追記しようかと、・・・思いましたが実は打ち出した紙を外出に持っていくのを忘れてしまいました。今週の通勤途中に、喫茶店で読ませていただこうと思っています。)




●(どうでもよいが)不思議なこと
ogawa_jさんにインスパイアされ、(といってもレベルは極めて低いですが)下記について少し考えました。プロの方はさておき、私にとって"♯"が多い曲と"♭"が多い曲でどちらが弾き易いか。というと、断然前者です。
●B Major(ロ長調)
西部戦線異状なし-B major



●D-flat Major(変ニ長調)
西部戦線異状なし-D^flat Major



考えてみれば、当たり前のことです。なお、これは(アマチュアのへっぽこ)ギター弾きに限ったことと思いますが、楽譜をみると歴然です。ハイポジションは別として、D-flat Majorだと1弦(E弦)、2弦(B弦)、3弦(G弦)から弦が変わる(追記、この♭はギターのすべての開放弦に係わっている。これならいっそのこと半音上げたD-majiorのほうが弾き易い。ただ、転調を含む曲だと、そうはいかなくなるので、こういう調ができてしまう)。これが、いつもの感覚と違うので(かなり)弾き難い。私の場合、スコルダトゥーラ(変則調弦、と言っても大したものをやっていないのですが)の曲で、調弦法が変わっても、"♯"や"♭"で弦が変わらなければ大した違和感はない。ハイポジションならどうでもよいが、音域が低いほうになると、どうしても開放弦の調弦が関連してきて違和感がある。他の方はどうだろうか。これがピアノだとハイポジションといってもパターンは同じだし、気にならないと思う(他の苦労があると思いますが、うらやましい)。
  ★
なお、関連でHPを見ていたら、無伴奏バイオリンは「短短短短長長」の順。無伴奏のチェロ組曲は「長短長長短長」で、無伴奏のチェロ組曲の調性はシンメトリーになっているという記事を見ました。なお、無伴奏チェロにはすべてプレリュードが付いているが、無伴奏ヴァイオリンはプレリュードが無いというのは知っていて、なんでだろうかと思っていた。当時、まだ完成された楽器でなかった無伴奏のチェロ組曲をバッハがどういう意図で作曲したのだろうか。リュート曲のように、(ある意味では)鍵盤奏者の立場で(敬意を払いつつも適当に)作曲したのと違って、特別の意図があったのではないだろうか。それで(今頃になって)気がついたのですが、無伴奏のチェロ組曲でなんか不思議な印象を持つのが2番と5番の短調の曲(とくにプレリュード)です。昔は1番、3番(のプレリュードなど)を好きで弾いていましたが(6番は難しいので弾けない)、最近は2番、5番に興味があります。

●読んでいる本
いろいろ読みかけが多いのですが、下記を挙げておきます。
●ピアニストが見たピアニスト-名演奏家の秘密とは/青柳いずみこ
図書館から1カ月前に借り、1か月で半分強で止まっている。結構おもしろいのですが、やはり文庫本でないのでカバンに入れていないのでなかなか進まない。今日で呼んでしまおうかと。
感想は,気が向いたら後ほど書くことにして、とりあえず目次だけ挙げておきます。
○負をさらした人-リヒテル
○イリュージョニスト-ミケランジェリ
○ソロの孤独-アルゲリッチ
○燃えつきたスカルボ-フランソワ
○本物の音楽を求めて-バルビゼ

マルセイユ音楽院の院長バルビゼは青柳さんの先生だったようだ。青柳さんは、詳細な分析の中で、師匠の音楽に対する姿勢を温かく見ているのがわかる。
○貴公子と鬼神の間-ハイドシェック


・・・ということで。