或る不信仰者の噺RETURNS | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 この記事、なんかやたらと評判がよかったので再掲載します。今回は豪華!聖書箇所のオマケ付きです。

 

 しかしわたくしもご趣味と人間(ヒト)がよろしくないなあ。

 

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 え、何ですか?

 マミちゃんがそんなこと言うなら、俺は棄教してやる、教会なんか辞めてやる、って?

 

 あたしのことが嫌いなのも、教会に来ないのもべつにいいですが、あなたの仰っているのは、「洗礼を受けたことをなかったことにしたい」「クリスチャンを辞めたい」という意味でしょうか?

 それはできないことになってるんですが、え?

 信教の自由は日本国憲法でも保障されている、今は中世じゃなく近代なんだから宗教よりも法律の方に従うべきだ、というんですか?

 

 そうですかそうですか。

 ではですね、「受洗取消申立書」を書いて、お近くのキリスト教会に行って下さい。

 書式は特に定型のものはありませんので、とにかく、「私が受けた洗礼をなかったことにしてほしい」という意思を示す一文と、今日の日付を書いて、署名捺印して提出して下さい。メールでもいいですよ。

 

 あ、お帰りなさい。行ってきましたか。どうでしたか?

 え、不受理?或いは、「受け取ってもいいが、一度受けた洗礼をなかったことにすることはできません」「クリスチャンは辞められません」と牧師に言われた?

 そ~でしたか。

 では、キリスト教会を相手取って、「私の信教の自由が否定された!精神的苦痛で損害賠償百万円!」と裁判所に訴えて下さい。

 

 お達者で~(^^)/

 

 

 その頃、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉尻を捕えて、罠にかけようかと相談した。そして、その弟子たちをヘロデ党の人々と一緒にイエスの所に遣わして尋ねさせた。「先生、私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、誰をも憚らない方だと知っています。人に分け隔てをなさらないからです。ところで、どうお思いでしょうか、お答え下さい。皇帝に税金を納めるのは許されているでしょうか、いないでしょうか」イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、私を試そうとするのか。税金に納める硬貨を見せなさい」彼らがデナリオン銀貨を持ってくると、イエスは、「これは、誰の肖像と銘か」と言われた。彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」彼らはこれを聞いて驚き、イエスをその場に残して立ち去った。

(マタイによる福音書22:15-22)

 

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 これを「信仰者といえども霞喰って生きてんじゃねえぞ!汝臣民らは税金しっかり払えよ」「聖と俗との二元論」という解釈しかできないやつはアホ、というのが今朝の説教要旨でしたね~(・_・)

 

 ファリサイ派とヘロデ党っていうのがそれぞれどういう人たちかっていうのも含めて、今のわたくしには色々と含蓄の深い御言葉でした。