一柳昴:【第1話/むけられた刃】 | べちー子’s駄文保管庫

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徒然なるままに
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恋人は専属SPでの検索ワードが多いようなので再アップします。
(テレビのCM効果?)
過去のも少しづつアップしていこうと思います。

ちょっと読み返してみると…ウン、ヒドイネ。
今も文才ないけど前はもっとヒドイネ。

それでもよろしければお読みくださいませ~。



瑞(主人公)と昴のオリジナルストーリー(長編)です




~SPミーティングルーム~


昴「マジ、納得いかねー」

昴がさっきからずっと同じ言葉をぼやいている。

昴「なんでオレが大臣の娘の警護をしなきゃいけないわけ?なんで瑞じゃねーの?」

海司「さっきからその質問に対して同じ説明を何回もしてますけど、まだ説明たりないんすか?」

海司があきれたように昴を見る。

桂木「昴、しょうがないだろう。総理直々のご指名だ。」

昴「わかってますよ、総理が昔世話になった杉山大臣様と娘様が今度の公務にご同行するので警護しろってことでしょ?」

髪をかき上げながら昴が言葉を続ける

昴「だからって、なんでオレが大臣の娘担当なんです?」

桂木「大臣のご令嬢、沙織さまのご希望だ。若くて背が高いイケメンのSPじゃないと同行しないといわれたそうだ」

昴「じゃあ来んなっつーの」

桂木「昴!」

そら「しょうがないじゃないですかー。若くて背が高いイケメンは桂木班には昴さんしかいないんですから」

いたずらっぽくそらが笑う

海司「そうそう、背が高くてイケメンだけど若くないっすからね、班長は」

桂木「・・・」

そら「でも、杉山大臣の娘の沙織ちゃん。スタイル抜群で超美人だよ」

昴「瑞以外に興味ねーよ」

瑞貴「超わがままで手がつけられないって噂ですけどね」

そら「まじで!?かわいいのにもったいないなー」

海司「そらさん、ほんっと誰でもいいんすね」

そら「そんなことないよ~」

バンッ

みんなの雑談を制すように桂木が机を叩いた

桂木「とにかく、警護対象の担当は決定事項で変更はしない。沙織さんには昴。瑞さんには海司。杉山大臣には瑞貴。総理にはそらだ

明日からの公務、気を引き締めていけよ」

4人「はい」




~瑞の部屋~

瑞「え?明日からの公務。私の担当は昴さんじゃないんですか?」

昴「ああ、大臣の娘様のわがままだ」

瑞の部屋で晩ご飯を作っている昴は、明日からの公務にまだ納得していない様子だ

瑞「残念、でも仕事だからしょうがないね」

昴の横で話を聞いていた瑞は、がっかりしたように昴に抱きつく

昴「ちょっ・・・」

瑞に後ろから抱きしめられて動揺する昴

昴「おまえ、料理してる時にくっついたら危ないだろ」

瑞「だって、ちょっとさびしいなって思ったか・・・んっ・・・・」

瑞を壁に押し当て強引にキスをする昴

瑞「ちょっ・・・昴さん、鍋が・・んっ・・・」

離れようとする瑞の顔を両手で押さえて、なおも強引に唇を奪う

瑞「・・んっ・・ふっ・・・」

昴「逃げるな」

両手で昴の胸を押しやろうにも昴の力強く抱かれた腕からは逃れることができない

瑞「・・んんっ・・っはぁ・・はぁ・・・なんで、こんな強引に・・」

昴「明日からできないからな。数日分しただけ。まだ足りなかった?」

瑞の顔を覗きこみながら意地悪く笑う昴。

瑞「いえ、もう十分です・・・」

耳まで赤くなっている瑞を軽く抱きしめる昴

昴「ほんと、かわいいよな。おまえ。海司には見せるなよ。そんな顔。よし、ご飯にするか」

瑞「はい!」

昴「・・・おまえ、ご飯の時だけは、いつも元気だな」




~翌朝~

昴「一柳昴です。今日からの数日間、沙織さんの警護に当たらせていただきます」

瑞たちはSPの顔合わせのために官邸に集まっていた

沙織「SPにもこんなイケメンいたのね。私のことは沙織って呼んで!今日から楽しくなりそう!」

桂木「では、これから九州に向かいますので駅まで、それぞれの車に乗って移動してください」

沙織「行きましょ!昴」

沙織が昴と腕を組んでるのを見て心穏やかじゃない瑞

視線を感じて瑞の方を見た沙織はこれみよがしさらに昴に密着する

瑞(私に見せ付けてる?!)

ポカッ

瑞「いたっ」

海司「ボーっとしてないで、さっさと移動するぞ」

海司に促されて車に移動する瑞




~移動中の車内~

リムジンに向かいあって座る昴と沙織

沙織「沙織、昴の事気に入っちゃった。私専属のSPにならない?」

昴「悪いけど、オレ専属はもういるから」

沙織「知ってる。瑞さんでしょ?」

驚いて沙織をみる昴

昴「知ってて、瑞の前であんな態度とったのか?」

沙織「ええ」

不敵な笑みを浮かべながら昴を見る沙織

沙織「私、小さい頃から、手に入らなかった物はないの。あなたの事も必ず手に入れるわ」

昴「なら、オレはあんたが手に入れることができなかった第一号だな」

沙織「甘いわね。私はほしい物はどんな手を使ってでも手にいれるわ。どんな手でもね」