これはこの記事の続きです。
ストリップの情報をファンが自由に書き込める掲示板形式のサイト「B」。
基本匿名でそこにはデマや誹謗中傷や偏執的な嫌がらせの書き込みも多かったが、この超「おくて」のストリップファンである私が広く深くこの世界の情報を入手するには打ってつけのメディアで、劇場別、踊り子別のスレッドに毎日のようにアクセスした。
“L”にまつわるスレッドもその一つとして、更新が続いたし、偏執狂のように“L”を誹謗する書き込みには自分もナイーブに?腹をたてて、幾度となく書き込みに加わったものだ。そのような不愉快な書き込みばかりではなく、徐々に彼女を評価する声が高まっていくことに手ごたえを感じたり、共感しあったり、楽しかった。それ以外にB掲示板には、私には手が届かないれべるでこの世界に精通している人種もいるのだが。
サイトFのチャットに“L”が出演しているらしいという情報を私はそこで得た。エロいチャットを行うのにうってつけの外国にサーバーがあるらしい。
私はその時はそのサイトの存在を知らなかったが、数えきれない主に匿名の女たちがそこで自分の番組を持っていて、ライブ映像で恥ずかしい姿を見せるのである。マスクをしている場合が多い。
マスクをしている場合が多い。
無料画面から有料画面に切り替えて、裸になったり、自分の体にバイブを使ったりして、あられもない姿を見せることによって課金を促す。ストリップが作り出しているエロとは全く違う構造である。製作者の意図、出演者の意図に即したエロを見せるのが建前のAVとも違う。そこに“L”が出ていると言っても、にわかには信じられなかった。しかし偽名でマスクをしていて、自分の正体を明かすわけではないが、間違いなくその女は“L”だというのだ。
私は、“L”を想像させるニセモノであろうと思いたかった。そのFのチャットサイトにはアクセスできたが、タイミングが悪いのか、すぐにはその偽名の女の動画を目にすることができなかった。
ただ、指摘されたその番組枠にはアクセスできた。表示されたそのマスク姿の女のサムネール写真は“L”そっくりだった。
私は彼女自身が出ているという可能性を考えざるを得なかった。明らかに彼女を引き込んだ組織や人物が別にいるに違いなく、その偽名もそれらによって与えられたと考える。
その偽名は、また俗っぽいニックネームで苗字もなく、私の偏見によれば場末のキャバ嬢っぽい。しかも妙に音が“L”の実名と重なるのも不愉快だった。“L”や“L”のファンをおちょくっているとしか言いようがなかった。