レディ“L”の肖像㉘ ストリッパー“L”に、何が起きたのか。 | A300yamadaのブログ

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現在、踊り子さんの世界に特化しつつあります。

このテーマの最初の記事はこちらです。

これはこの記事この記事の続きです。

ここまで話してきたところで、“L”を”Fチャット“への出演に導いたものは何だったのか想像するべきかもしれない。

とても“L”がやっていいこととは思えないこの出演について、私が慮るべき事情を想像がつかなかったことは、私が“L”に対して容赦がないと取られる一因かもしれないからだ。–-

サイトFのチャットというのは、お金が欲しい女の子が、ほかに収入の手立てがなく、とか、身分も明かさず直接男性との交渉なしに収入が得られることに味を占めるとか、というなら分かる。

いくらストリップの出演回数を減らしていたにしても、イメージビデオでの収入が途絶えたにしても、ストリップでトップクラスのギャラが得られる“L”の選択肢としては軽々には信じがたい。

ストリップは斜陽産業だと言っても、その中で稼ぎがトップクラスに違いない彼女が、顔ばれやイメージの毀傷のリスクがあってなおかつこんな小遣い銭稼ぎのようなアルバイトをせざるを得ないというのには、何か特別な察するべき理由があるのではないか、察するとしたら何か。

彼女はこれへの出演と前後してカナダに旅行に出かけているが、つてを頼ったホームステイのようなものだと思う。ブログではずっとなにか心に傷を負っている様子をステイ先のマダムに訴えて慰められ、勇気を与えられたことを記している。

渡航そのものは、そのような精神的圧迫があったことが関係している可能性が高そうだ。

しかし公演を休んでの滞在のために多少の金が欲しいとしても、そのために必要な資金を得るためにプロの踊り子がやりそうなこととは思えない。

そのような精神的な状態の中でも必要に迫られているとしたら、外部的な要因で彼女ではどうにもならないほどの金銭が急に必要になった、何か人間関係、たとえば家族であったり、交際相手であったり、の多額の借金だったり、難病治療だったりのようなことに急に多額の援助が必要になったというようなことである。

そしてその受け皿としてのこの仕組みがあった、というのが想像しやすい。

あるいは彼女を取り巻き、彼女のデビューから今日まで支えてきた連中に要請されたとも考えられる。

一方、こういう怪しげな仕組みを構築して金を集めようとしている連中が別にいて、彼女の周りの連中にアプローチしてきていたといえるだろう。

ストリップが反社会的勢力との関係を断ち切っているとしても、ややそれに近い世界との接触が起きやすいのではないかという推測が成り立つ。そういう想像も頭をよぎってしまう。彼女が真相を語らない以上、よほど言えない事情があるのではという、良からぬ想像をしてしまっても仕方ないではないか。

L”が私によこした長文のメモは、私が他の踊り子さんへあてた手紙の中でのコミットと、私の彼女への追及や疑いを同一視しているようだが、自分を多くの踊り子たちの辛い事情に重ね合わせているとすればそんなことか。

よくよくのことがあってこういう誘いに乗ったと考えてほしいのだと思う。

しかし、Fのチャットトークを注意深く何度も再生してみて思うのだが、“L2”が演技としてエロを見せることはまだ何か裏の事情がとあるのでは想像できるとして、そこで彼女がさらけ出していることが、あまりにあけすけなのだ。

動画の中で“L2”は自分のバスト(カップ)の大きさや身長の高さを誇示している場面もあるが、ほかに手が小さめなことを気にしているトークがあった。

そんなことを気にしているとは、“L”のSNSなどでも感じたことがないが、私は彼女と劇場で何度か握手をして、身長のわりに手が小さいと感じていた。もちろん話題にする客がいても不思議はないが、私は口頭でも手紙でも話題にしたことはなかったので驚いた。

もしこの出演を仕方なくやっていたら、そんなことを言うだろうか。単に仕事で割り切っているのでもないし、リップサービスでもない。ここでなら心から時分の本音が解放できるという心境にみえた。

現代社会において、お客を相手にその場にふさわしい姿になり切って行う種類の風俗の仕事というのはつらいままでは続けられないのが普通だと思っている。

AVだって、SMの店、ソープとかデリヘルだって、お客をつなぎとめるために努力の習得が必要だと言われる。それにはその仕事が好きにならないと無理だ。ストリップだってそうだ。

何か割り切り、心のバリアを突破した向こうに、自分のやりがいを見つけ出してこそ続けられるし、成果を得られるように見える。それでもストリップともAV,イメージビデオとも違うチャット出演にも、割り切った末の向こう側で得られる達成感があったと思うしかない。彼女の心の病をいやす効果もあったのだろうか。

そして、そういった経緯や幅広い世界を受け入れる心の適応力に加え、一方でこういうことをやるときにでさえ、やると決めたらとことんやれることをやってやろうという“L”ならではのプロ意識もあったということは疑いない。

L2”としては、ライブチャットで自分の正体が現役のストリッパーである事を隠しつつも、演目で使う和服を「秘密のイベントがあった」ためであると説明して着て見せていて、なにかセクシャルな仕事に携わっているのをほのめかしてはいる。

素人を装っているか、プロの風俗の余技としてか、いずれにしろ、そういうあいまいな存在であると装える世界に生きていると“L”は信じたのだろうか。

この彼女の行為がある程度ファンの間に知られても、暗黙の了解のように追及の声は広がることはなかったと思われる。私を攻撃した『迷惑行為に関して』のブログ記事は彼女に対して好意的に取られ、けして私のような指摘が盛り上がったりはしなかった。


(続く)