精密採点DXで得点の出る歌い方と一般的な歌の表現による得点の低下 | 精密採点DX&DAMとも録音♪を楽しむ

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第一興商の精密採点DXやDAM★とも録音試行錯誤のカラオケ日記です。

 今回は、一般的な歌の表現方法と楽に高得点の出る歌い方の違いについて考えてみたいと思います。内容的には、何度も触れていて重複する部分もあるかもしれませんがご了承ください。


 カラオケ採点で楽に点数を出す事だけを追求していくと殆どの場合は、採点歌唱になると思われます。どういうものなのかは、100点や99点台の多くの音源を聞けばすぐにわかりますし、見つけられると思います。採点を良く知らない人には、通常の歌の表現とは違い、かなり違和感を覚えるような内容です。


 超高得点なのに下手と言われる原因は、わざとらしいロングトーンやビブラート、わざとらしい強弱など、多少の違いはあるにせよ、一般的な歌の歌い方とかけ離れているからです。多くの超高得点の歌い方は、得点を追及していった結果そういう方向に落ち着いているわけですから、採点の求める上手い歌い方というのは、そういうものだと捉える必要があります。現状の精密採点DXでは、確実に100点を出そうとするほど、一般的な歌の表現とズレていきます。


 パラメをある程度埋めてトータル490前後にする事は、普通の歌い方でも可能な場合はあります。この場合は、どちらかというと99点台に乗ればいいような感じの歌い方になります。普通の歌い方をすればするほど、100点に届きにくくなってしまう原因は、歌唱中の響きがしっかりと認識されないのが原因に感じます。マイクを手で覆ったりの細工をしないで100点に届かせたい場合は、普段歌う以上に大きな声を出すか、ヘッドよりの高い響きをたくさん出す必要があります。高い響きが多ければ歌の表現として良いのかといえばそんな事はないです。キンキン響く(高音側の倍音の多い)だけの声がいい声というのは間違いですし、人それぞれ表現したい声質というのは違うものです。例になりますけど、私個人の理想の声の出し方は、あまりキンキンさせるよりも、もう少し響きを少なく暗めにするのが好みです。自分の理想とする歌い方をすればするほど点は出にくくなりますし、採点的に合う歌い方とかけ離れていくというのが現在の採点の仕様です。採点的には、キンキンするような声の方が得点が伸びやすいですし、絶対に変えられない部分なので、得点を追及するなら声質を合わせるしかありません。


 超高得点狙いでは、わざとらしい歌い方の他に重要なのが採点的に合う声質と大きな声(絶対的なパワー)です。不自然な歌い方をしている状況で、更に変な声を組み合わせれば、違和感を覚えて当然だと思います。多くの人が批判したくなる気持ちは良くわかりますが、残念ながら現状の仕様ですので諦めるしかありません。通常の歌い方で100点を狙いたければ、よりキンキンした声で歌いきる必要があります。この事実は、色々な音源を聞けば認めるしかありませんし、私自身の経験と結果からも認めるしかありません。歌全体で声質の響きがたりない歌い方では、絶対に100点には届かないというのが現実です。99点台で良ければそこまで神経質になる必要はありません。


 時々「採点に声質は関係ない」という人がいますが間違いです。490前後のパラメが出せるのなら最終的に必要なのは、声質と絶対的な声量です。絶対的な声量は、マイクを手で覆ってごまかせますが、加点の入らない声質だと100点には届きません。生まれつき加点の入りやすい人は、あまり苦労しないで100点に届くようですが、将来的に発声方法に幅が出れば、状況が変わる可能性もあるという認識をしておいた方がいいです。これは、色々な響きの声を使えるようになるほど、点が出なくなるという事があるという事です。これは、なるべく点の出る声だけを使えばいい事ですが、歌の表現という事で考えれば単調な表現になりやすいです。


 現状で一番楽に点が出せるのは、エッジの効いた鼻声(ヒツジ声、採点声)です。特に男性の場合は、そういう声質が一番楽に点数が出せるようになっているのは間違いありません。女性の場合は、エッジが効いている頭と鼻腔に良く響く声がいいと思います。現状の採点では、エッジが効かないと安定性が下がりやすいです。採点声については、以前記事にしていますのでそちらを参照して頂ければと思います。私自身は、微妙に声質を変えながら色々検証していますが、採点声を使った棒歌いよりも楽に100点を狙える方法は見つかっていません。これは、採点的にベストな表現と、一般的にベストな表現に、ズレがあるという事になります。


 もともと歌や楽器で奏でる音程は、かなり曖昧なものですし、きっちり音程が合うなら棒歌いのような採点に近い表現になるという捉え方もあります。普通の表現自体は、もともと曖昧で、カラオケ採点の表現は棒歌い判定というような感じです。多くの人が気にしている正しい音程というのは、カラオケの棒歌いで獲得する音程正確率と一緒にしていいのかという問題にも繋がります。人間的な正しい音程には、幅があり、機械的な正しい音程には幅がないという捉え方もありますし、はたしてカラオケ採点の数値を絶対視していいのかという問題にも繋がるかと思います。最終的には、音楽的に聞いて良い音程の感覚を身につけて、自分の耳を信用するべきだと思います。


 高得点を馬鹿にする発言には、「棒歌い」というのがありますが、完全な棒歌いができるなら、とっくに100点が取れているはずですし、安定感の伴う完全な棒歌いができるとしたら、並みの技術ではできません。完全に棒歌いができるなら音程正確率も上がります。一般的な「棒歌い」というのは、単に表現力がたりないフラフラな棒歌いというのが合っているはずです。真っ直ぐに完璧な棒歌いなら100点も確実に出ますし、高度な技術です。

 95点前後で棒歌いだとしたら、ビブラートが出来ないなどの技術的な問題が多いです。得点の伴う棒歌いというのは、難しいという認識はしておく必要があります。ここでいう得点は、100点の事です。

 安易に「棒歌い、採点歌唱」等の言葉を使って、採点を批判している人は、1度考え直した方がいいです。棒歌いは、簡単ではないです。棒歌いや採点歌唱を簡単だと言う資格があるのは、100点を何百曲も出せて、ほとんど何を歌っても100点の出せる人に限られるのではないでしょうか。


 採点についての誤解や偏見は、採点の仕様を良くわかっていない所から来ていると思います。もしも高得点が気になるのならば、実際に高得点を出すという事をやってみるのが一番です。現在では、参考音源やノウハウがたくさんあるので、比較的短時間で成果があがるのではないかと思います。高得点といっても、98点位だと色々な誤解も生まれやすいので、100点を狙いましょう。100点を狙うことにより、カラオケ採点の真実をより実感できると思います。




DAMともに採点軌跡付き音源を公開してあります。

100点の採点歌唱とは別に、採点歌唱を目立たなくした音源も多数公開してあります。



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