善良なるカレー市民の皆さん。
カレー探偵、やみちゃんです。
ここらへんでサクッといきますか。
<アジャンタと僕>
一般的に、歳をとると感受性が鈍るんです。
”感動するちから”が低下するんです。
たとえば同じ映画を18歳のときに初めて観るのと40歳のときに初めて観るのとでは、同じ『初めて』なのに受け取り方、感じ方がまったく異なってしまいます。
それは花を見ることでも、本を読むことでも。
絵を観ることでも、旅をすることでも。
歌を聴くことでも、・・恋をすることでも同じ。
どちらが良い、どちらが悪いというつもりはないし、比較はできません。
自分でも気づかないうちに。
感受性は鈍くなり、感動することにエネルギーが必要になるだけなんです。
僕は18歳のころ、「アジャンタ」(富山市)のカレーに出会いました。
あれからかなりの時間が過ぎてしまいましたが、いまでも思い出したかのように「アジャンタ」のカレーを食べています。
消えていく店も多い中で「アジャンタ」はいまも変わらぬ味を守り続けている。
大沢野に支店もできました。
学生相手で安さを追求しつつも、味には妥協しないスピリッツが素晴らしいと思います。
僕は18歳をちゃんと生きたつもりです。
世の中は全部自分の思い通りにはならないんだという現実を知りました。
将来への茫洋とした不安をいだいていました。
そしてそれを上回るほどに、自分の才能と可能性を信じ、努力すれば夢は必ずかなうはずだという得体の知れない『自信』に満ち溢れていました。
いまさら18歳に戻りたいなどとは思わないし、そう思うような”いま”を過ごすのは嫌です。
ですが、僕はときどき確認しに行きます。
「アジャンタ」へ。
20年たった今でも、「アジャンタチキンカレー」の味は変わりません。
変わるとすれば、”自分”のほうでしょう。
「定点観測」・・・カレー店の味を定期的にチェックするカレー探偵の業務です。
しかしながら、「アジャンタ」での定点観測はそれだけでは終わりません。
向き合うのはあの頃の自分の影。
それは甘酸っぱく。
栄光と挫折にまみれ。
歓喜と苦悩の中で背伸びし、アジャンタの前をいつも歩いていた18歳の僕。
やみ「うん、おいしい。・・どうやら僕はまだ大丈夫みたいだよ」
***
アジャンタ
ジャンル インドカレー、インド料理、弁当
http://tabelog.com/rvwr/000298087/rvwdtl/2609178/
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やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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