土屋アンナ主演舞台
「誓い~奇跡のシンガー~」

・・・チケット売れてたんですかね?

アンナの稽古ボイコットとか、原作者との揉め事とかが話題になってるけど、異常に早い公演中止の決定を見ると、何か全体的に胡散臭い。

そもそも、この舞台は商業演劇なのか小劇場演劇なのか。
興行規模を見ると商業っぽいけど、出演者にチケットノルマがあるというのは小劇場っぽい匂いもする。

土屋アンナを引っ張り出した割には話題になってなくて、公演の大失敗を予感した制作者側が、巨額の負債を抱える前に土屋アンナのせいにして金をぶん取ろうとしてるとしか思えないんだけどなあ。

制作者は「何十本も舞台をやってる」と言ってるみたいだけど、意地でも幕を開けるという演劇人の強い意思とかも感じないし。
絶対やる気だったら、土屋アンナや原作者と腹切る覚悟で粘り強く交渉してでも幕を開けるだろ。
とにかく、この迅速すぎる展開は、舞台への愛やshow must go on精神が非常に希薄だ。損切りを焦った行動としか思えない。

結局、儲け優先の商業演劇の悪いところと契約などが雑だという小劇場演劇の悪いところという、両方の欠点が浮き彫りになってしまった結果だと思う。

両方の良いところが出れば良かったのにね。
興行が商業規模で、その上で演劇人の青臭さみたいなもんが出ている舞台。
そしたら、面白い舞台になっただろうな。