フーテンの横チン -349ページ目

海の中はカラフルなのだ


フーテンの横チン

 ~2010・1・14、タイ・アンダマン海~

 この海には、カラフルなソフトコーラルがたくさん元気に育っている。赤、ピンク、淡い黄…。さまざまな色があるのだが、デイトリップ最終日に潜った「リチェリューロック」もそのひとつだ。この海の固有種・トマトアネモネフィッシュとソフトコーラルが絡み合うと、どんな感じの写真になるんだろうか?頭の中でイメージを膨らませながらダイブした。前回のダイブで確認していた場所にGO!!その場所には、クマノミの住みかであるイソギンチャクの周りをソフトコーラルが囲んでいる。トマトがソフトコーラルの前を通過する瞬間を待った。上の写真は、その中のひとコマ。トマトのオレンジ色が薄紫色のソフトコーラルの中でいいアクセントになって、とてもカラフル!!まるで、竜宮城の中をとても気持ちよさそうに泳いでいるようだ。世界中のどの海でも、カラフルで派手な模様の魚はいっぱいいるけど、その脇役であるソフトコーラルが派手なんだから、魅力は倍増する。写真好きのテンションが上がりっぱなしの海であることは間違いない。

ホントはかわいい


フーテンの横チン

 ~2010・1・13、タイ・アンダマン海~

 クルーズ船を降りた翌日はデイトリップに出掛けた。マンタを見られることで有名な「コボン」。クルーズ船に乗ている時にも潜ったのだが、マンタを見ることができなかった。そのリベンジを果たしたかったのだが、結果を先に言うと、今回も空振りに終わった。タイでマンタを見たかったよ…。でも、そのショックをやわらげてくれる被写体がいた。枝サンゴの上で泳ぐヤマブキスズメダイを見ようと近づくと、その隙間からドクウツボがニョキニョキと顔を出してきたのだ。その表情といったら、愛嬌たっぷり。パクパクと口を開けてダイバーを威嚇してくるのだが、お目々がクリクリしているから、思わず噴き出してしまう。しっかし、なんでこんな狭い場所にいるんだろう??ウツボはいろんなところに自分の住みかである穴を持っているのだが、ここをわざわざ選ばなくてもいいのに…。そんな心配もしてみたが、杞憂みたいだ。このウツボくんにとっては、居心地のいい家なんだろうね。

度胸満点


フーテンの横チン

 2010・1・12~タイ・アンダマン海~

 場所は変われど、肝の据わったところは同じだった。クルーズ最終日、最後のダイブは「ボーンスーン・レック」。マクロレンズをかまえて、いざダイブ。砂地に出て、メタリックシュリンプゴビー探しだ。その名の通り、顔や体がメタリック状になっているハゼだ。拙者、実は大のハゼ好き。マクロにハマったのもハゼの影響が大きい。いざ張り切って獲物探しを始めて5分。やっと見つけたのだが???なんだか、自分の思っていたのとは違う…。体に赤い線が入っているし、ミナミダテハゼに似ている。昨年、同じタイのタオ島で見たメタリックは黒っぽい体をしていた。そんな先入観を持っていたから、もう少しでスルーするところだった。でも、タオ島のメタリックと同じで、けっこう近づける。砂地をはうように少しずつレンズを寄せていくのだが、まったく逃げる気配がない。逆に、向こうが興味を抱いて寄ってくる感じだ。正面に行っても同じ。まるで「撮ってくださいな」ってな感じでポーズをつくってくれているようだ。目をキョロキョロさせるところがかわいい。表情豊かなメタリックくんを見ていて、以前よりもハゼが好きになった。