フーテンの横チン -351ページ目

世界に誇れるソフトコーラル


フーテンの横チン

 2010・1・9~タイ・アンダマン海~

 やっぱり、すごかったーーー!!!世界に誇れるタイ・アンダマン海でのクルーズ船に乗ってきた。夜に出港しての45日の船旅。夜が明けての早朝1本目はシミラン諸島にある「イースト・オブ・エデン」だ。チェックダイブを兼ねてのダイブだったが、初っ端からインパクト十分の代物が飛び込んできた。この海で有名なもののひとつがソフトコーラル。岩肌にカラフルなサンゴがびっしりと成長している。その華麗さをさらに彩るかのように、数万匹単位のスカシテンジクダイが共演。ストロボをバシッと当てると、上のような写真に。まるで、竜宮城を訪れたかのような錯覚を起こしてしまう。おそらく、世界中のダイブサイトを見渡してみても、こんな光景を見られる場所はそうないはずだ。自身、1年前にもこの海で潜っているのだが、まったく記憶に残っていない…。一眼レフカメラを持って潜り始めたばかりだったから、まったく余裕がなかったんだろうな。おまけに、当時の写真を見直しても、人様に見せられる写真が1枚もないんだな、これが…。写真好きなダイバーも、まったりダイバーも、十分に満喫でき、癒されるはず。バイタリティーあふれる海に身を沈められる幸せを感じられる50分間。いきなり、すごいものを見られて、久しぶりに胸が躍った。

信じること。


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  まんまるい月を見ながら、保育園の先生に教えてもらった言葉を思い出した。「お月さんではね、うさぎさんが餅つきをしているんだよ」。以来、満月を見るたびに、うさぎを探す習慣がついた。バカにされるかもしれないが、僕はいまでも、うさぎが月に住んでいると信じている。もちろん、いないことは分かっているのだが、そんな夢・幻想はいつまでも心の中に抱いていてもいいと思う。クリスチャンはイエス・キリストの御加護を受けている、クリスマスイブにサンタがプレゼントを持ってやってくる…。そのような話と同じだ。信じることが大切。疑うよりも、信じることのほうが幸せだ。信じる心がなくなった時、人は生きる楽しみが半減してしまう。ダイビングを始めたきっかけは「海の中には竜宮城がある」と思ったからだった。実際、きれいなサンゴや熱帯魚が広がる世界を見るたびに、どこかに竜宮城がある、乙姫様が現れると思う。年男である2010年。胸に抱く夢を少しずつ、一歩ずつ追いかけていきたい。輝く満月を見て、そう思った。

隠れ家的絶景


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 どこかに、いい景色はないかい??ガイドさんに聞くと「じゃあ、灯台跡に行きましょうか」。灯台跡?「サイパンの市街地が一望できます」。へえ、じゃあ行こうよ。そんなノリで車で丘を上ると、古い灯台が見えてきた。「サイパンに住んでいても、知らない人が多いんじゃないですかね」。へえ~。確かに、ガイドブックにも載っていなかったな。錆ついていて、いまにも壊れそうな階段を恐る恐る上ると、絶景が目の前に広がっていた。大きな空が見えるうえに、市街地も見える。残念ながら、雲が多かったため、地平線に太陽が沈む最高の瞬間は見られなかったが、空が部分的にオレンジ色に染まる光景を見ることはできた。雲もなく、空全面がオレンジ色に染まる光景はなかなか見られないそうだ。最高の瞬間を写真に収めるには足繁く通わないとダメだよなあ。分かっちゃいるけど…。