フーテンの横チン -352ページ目

う~ん、癒されるっ!!


フーテンの横チン

 

 サイパンでのダイビング最終日、最後のダイビングは癒しのポイントでもあるオブジャンビーチで締めくくった。エントリーし、しばらく泳ぐと、広大な砂地が見えてきた。青い海と白い砂地のコントラストがすばらしい。遠くのほうでは、ガーデンイールがニョキニョキと長い体を出して、僕たちダイバーの様子をうかがっている。右手を見ると、小さなサンゴの上で、クロリボンスズメダイやヒトスジリュウキュウスズメダイの幼魚が気持ちよさそうに泳いでいた。なんともいえない、心地よい光景。これまでのダイビングで蓄積した疲れが自然と取れていく感じがした。魚はそんなに住んでいないポイントだったが、このまったり感がいいんだよな。ビーチダイビングが主流のサイパン。地形のグロット、マダラトビエイのアイスクリームも良かったが、オブジャンビーチも最高です!!

サロンパス


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 まさか、こんなところで見られるとは思わなかった。サイパン・ダイブ3日目。テニアン島にあるフレミングというポイントに入った。ドロップオフ沿いに進んでいくと、紫色の魚の群れがいた。てっきりハナゴイかと思って、少し遠めから撮っていると、なんだか様子が違う。近寄ってみると、なんとスミレナガハナダイではないか!!通称「サロンパス」。胴体の部分の四角の模様がサロンパスに見えるからだ。これまでにも1、2匹では見たことがあったが、群がっているのは初めて。沖縄などでは水深3040メートルのところにいるらしいが、20メートルのところにいたから、さらに驚いた。下からあおって撮ると、船がはっきりと見える。これも、透明度抜群のマリアナ・ブルーだからだろう。ガイドいわく「あんなに密集しているのは見たことがない」。超ラッキー!!サイパンに来て、初めて収穫と言える時間だった。

待望の群れ


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 やっと見られた。サイパンでのダイビングの最大の目的、それはマダラトビエイの群れを撮影することだった。ダイブ2日目、ポイント名はアイスクリーム。エントリーしてから少し泳ぐと、大きな根が見えてくる。根の下で待つこと1分。遠くのほうから、群れが近づいてきた。ファインダー越しに数えてみると、14枚いた。パラオやヤップでも見たことがあるのだが、単体であるうえに、猛スピードで通過するのを見ただけ。だが、ここでは違った。まさに、ゆ~っくり、の~んびり。泳いで疲れた体を休めるように、根の上でグルグルと旋回していた。おそらく、世界中の海を見渡しても、こんなにじっくりとイーグルレイの群れを観察できる場所はないだろう。多い時には、50枚オーバーの群れを見ることができるという。そんなにいたら、どんな光景が広がるんだろうか…。想像しただけでワクワクしてくる。もっと大きな群れを見たい。欲求は膨らんでいくばかりだった。