音楽は数学系？アメリカの大学の音楽教育

さて、今日も前回の記事の続きです

リベラルアーツを知っていますか？

ハーバード大学は「音楽」で人を育てる

アメリカでは

なぜ音楽学部が総合大学にあるのでしょうか？ 

日本では、音楽学部は音大や芸大にあるのがほとんどですが

アメリカの名門大学、

例えば、コロンビア大学、ニューヨーク大学、

マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、イェール大学などには

音楽学部があるそうです。

金澤正剛著『中世音楽の精神史』によると

リベラルアーツとは、

自由七科とも呼ばれ、

言語に関わる三科目（文法・修辞学・弁証法）と

数学に関わる四科目（算術・幾何・天文・音楽）があり、

音楽は後者に属していており、

音楽は幾何や天文学と同じく

数の論理で説明されるもので、

古代ギリシャ思想を源流とした

キリスト教的世界の調和を象徴していた。

中世の大学においては

この自由七科の要素を引き継いだ教養学が教えられており、

音楽の授業では専らこの理論書が使われていたのだそうです。

音楽は、リズムにしろ音程や音の高さにしろ

数学的な要素が強いです。

また調和の美を追い求めるものです。

昔の人は宇宙の動きにも調和があると考えて

数学や音楽、天文などの中から真理を求め

更には哲学や宗教までつながっていったのでしょう。

音楽は物事の真理にまで通じるものだと考えると

リベラルアーツの中に組み込まれていることもうなずけます

高校の時に、聴音や楽式論、合唱を教わったE先生が

音楽の美と数学の美は通じていると仰っていたのを

思い出しました。

私は数学は中３の時にあらら･･･という感じになってしまったので

頭の良い人の言うことは違うなあと

別次元のことのように聞いていましたが

それでも何となく音楽の美が数学的であるということは

理解できます。

数学、諦めずに勉強しておけば良かったなあ･･･

天文は父の影響で子どもの頃から好きでした。

小学2年の時に図書室で出合った絵本から興味が拡がり

父にも天文関係の本を買ってもらいました。

小4の夏の自由研究では、父と星座早見盤を作り

月食の時など観察ノートを作ったりしました。

星座にまつわるギリシャ神話なども随分読みました。

子どもの頃から聖書にも興味があったので

何か真理を求める心があったのかもしれませんね

昨年暮れから

バイオラ大学のピアノ講師でいらっしゃいます河村まなみ先生の

セミナーを受けています。

一連の記事は、このセミナーで学んだことや

感じたことのまとめです。

先日は、河村先生からも「いいね」をいただき

大変恐縮しています。

河村先生がお勤めのバイオラ大学の場合

芸術科目（音楽、美術のいずれか）は全学生必須。

音楽一般教養のクラスがある。（音楽史入門、ピアノ・クラス、など）

経験があれば、専門クラスやレッスンも受けられる。

音楽学部生でなくてもオーディションに通れば、

合唱団、オーケストラ、吹奏楽団に参加できる。（奨学金がもらえる場合もある）

音楽学部主催の演奏会も見ることができる。

メジャー（専攻）マイナー（副専攻）という学位を取ることもできる

などなど

一般の学生さんも音楽を学ぶチャンスがたくさんあるそうです。

それだけ音楽の必要性を感じているということですね。

うらやましい限りです

 

 

 

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