吉田サトシ事務所の日常
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人手不足

久しぶりの投稿になり、どうやってブログを書くかも忘れてしまった。

さてさて、我が故郷、外資による開発の勢いが止まらない。

でも、ホテルを作ってもベッドメークをはじめ、裏方さんがいない。

そもそも建設会社も人手不足でアップアップ。

当事務所も人手不足でアップアップ。

誰かこの地で外資相手に修行を積みたい司法書士はいないものか.....

北海道興部(おこっぺ)町で司法書士募集中

興部(おこっぺ)町といってもすぐその場所がピンとくる人は少ないだろう。

オホーツク海に面した人口4,000人あまりの漁業と酪農業が盛んな場所だ。

昨年12月をもって、町内で開業していたベテラン司法書士が引退し、町から

司法書士がいなくなった。

困った興部町役場から旭川司法書士会に司法書士の派遣要請がきている。

来てくれる方には、興部町が支援策を用意するようだ。心強い限りである。

興部町周辺の町村(西興部村、雄武町)にも司法書士がいない。これらの

町の人口をあわせると約10,000人になり、十分仕事はあるであろう。

望まれて輿入れするお嫁さんのようにきっと大切にされるに違いない。

そんな興部に飛び立つ若人はいないだろうか。

倒産

「土地をもらってください」

ここ数年増えてきたある依頼。
原野商法で買った土地を所有していることを家族に言えない方がいる。
還暦をすぎ、人生の終焉も視野に入ってきた方からの相談がせつない。
「自分が死んだとき、こんな土地買っていたことを知られたくないのです」
大阪のあるご婦人から相談だった。町役場に寄付を申し出たが、拒否さ
れ、私のところに相談があった。
「先生もらってくれないですか?」「息子には無駄金使うな!って厳しく育て
たのに私が死んだ後でこんな土地買っていたことを息子に知られるのは
耐え難いんです」
私、とりあえずそんな依頼の場合は、贈与でもらっています。
もちろん、二束三文にもならない、道もついていない、どこが正確な場所
かもわかりませんが、それで人助けになるのであれば。
自分の子供達、私の死後にビックリするでしょう。なんでこんな土地残し
たんだって!私は天上からニヤッとしますけどね。

世界の修学旅行

ある香港のクライアント、娘が二人いる。
一人はロンドンの女子高で寮生活を送っている。
中学生の娘は香港の私立中学校に通っているらしい。
私にも娘がいることから、修学旅行の話題になった。

クライアント「上の娘は、タンザニアの国立公園で野生動物観察しながらキャンプ」
私「ええーっつ、下の娘さんは?」
クライアント「ヒマラヤでトレッキングしながらキャンプ」

私、絶句。返す言葉がない。どっちも大変な旅行で、かなり苛酷なはずだ。
そんなつらい旅行を子供にさせるとは。

TPPを前に日本の子供たちの行く末を案じる今日この頃。

世界中飛びまわっている外国人クライアント

外国人クライアントの中に国際線のパイロットがいる。
今回、その不動産を売ることになって、登記原因証明情報と委任状を送って、返送の際に権利書を
同封して送り返せよ、と連絡したのに同封してこない。

サインした登記原因証明情報は香港から郵送されてきた。権利書は別宅があるオーストラリア。
今度何時オーストラリアに帰るんだ?と聞いたら2週間後だという。

これで決済は遅延。仲介業者はカンカン。
別に僕は悪くないけど、このパイロットに限らず、世界中飛び歩いているビジネスマンはあちこちこ家を持っているのでこういうミスをよくやります。

外国人の取引は、日本人のようにスムーズに行くとは限りません。

誰か来たい人いないかなあ

待ち人来たらず。

私の事務所で働いてみたい!という英語に堪能な試験合格者が大阪から下見に来てくれた。
渉外業務に希望をいだき、その夢を語ってくれていたのだが...
あまりの雪の多さと寒さに意気消沈。
私には無理ですとの...別れことばを残してさようなら。

ううっ、ただでさえ過疎地、しかも豪雪地帯。
でも外人あふれる国際リゾート地ニセコ。仕事の面白さは半端ではないと自負するところだが
せつない。$吉田サトシ事務所の日常-埋もれゆく我が町

筆界未定地

横浜の方から問い合わせ。


亡くなった母の遺産である倶知安町の土地を探してほしい、とのこと。

法務局に行くと、正確に測量のされていない広大な土地の一画と判明。

図面上は、一見住宅地らしく区画割りがされているけど、境界が未確定。

単なる原野商法の被害地なだけでなく、境界が未確定だとほぼ100%

売れることはないだろう。

何代にも渡って持ち続けるしかないことを告げると依頼者ガックリ。


外資の進出目覚ましいニセコ地域の明と暗である。



後釜見つけ

こんな田舎で開業しているが、業種の豊富さは日本一と思っている。

不動産・商業登記の仕事を英文で処理できる事務所は、東京以北では私のところだけだろう。

裁判事務、債務整理、後見業務、行政書士も兼業しているから農地法はもちろん、建設業登録もあるし。

もう自分も45歳、そろそろ後釜にいろいろ教えたいと思っているけど、田舎でずーっとやりたいという人を

見つけるのが至難の業である。

みんな2,3年で札幌や東京に帰りたい、って人が多いのが残念だ。

田舎暮らしを満喫しつつ、頻繁に東京に行く方法(しかも公費で)も伝授できるんだけど、誰か倶知安来ませんか?

韓国に行って考えたこと

10月の第2週、司法書士会連合会の派遣でLAWASIA,アジア法律家会議に出席のためにソウルに出張した。

42カ国、900人の法律家が集まり、各国法制度の紹介と情報交換が目的である。日本からは日弁連が55名、司法書士会は2名の参加であった。それにしてもソウルの発展には目を見張るものがあった。97年の通貨危機でIMF支配下に入り、苦渋を舐めた韓国経済が見事に復活していると感じた。都市計画、市場の活気など東京に匹敵いや超えているかも知れない。翻って我が日本。停滞して久しく好転のきざしすら見えないこの現状はいったい何時まで続くのだろうか。