溜まっていた洗濯物を外に有る2台目の洗濯機に入れようと蓋を開けたところ、
其処には鈴虫。
自然の中に住む鈴虫は、中々お目にかかる事が無く、
京都の鈴虫寺以来だ。
だいたい、家の周りで鈴虫の声をまだ聞いて居ない。
本来なら携帯を持ち出しスクープとばかり写真に収めるのだが朝早くテンションが低い。
それどころかだんだん見て居るうちに、この夏に大発生のカメムシに見えて来た。
お前、鈴虫か?
カメムシじゃ〜 無いのか?
想像して欲しい!、伸びたカメムシを!
すると触るのも何だか不安に
まだ頭の中は蝉の声が聞こえて居ると言うのに
洗濯槽でじっとして居る鳴かないカメムシ。
いや、鈴虫を私は優しく手に乗せ草むらに返す。
今日も神か仏のような愛で!
洗濯槽の鈴虫は写真も撮られ無かったが
私の脳にインプットされ、自由の身となって行く。
カメムシから鈴虫へ
変わりゆく季節、
洗濯槽の中から秋を感じる一幕だった。