いってきまーす | ゆばー*短歌* ≪Ecoute! Ecoute! C'est Ondine≫

いってきまーす

梅仕事もトマト仕事も終わったし、そろそろ行ってきまーす。

と、その前に、冬に仕込んだお味噌を開けてみました。
味噌の上にはった酒粕の上にカビがちょっとありましたので、取り除きました。
カビはぴらぴらぴら~っとはがれます。はがしてみたら酒粕がとってもおいしくなっていました。

今年は祖母の梅干しがカビてしまったらしいんです。残念だなあ。
日本とは全く違う環境に暮らしたことがない人には、必要なものだと感じないのかもしれませんが、
何にもないときに支えてくれるものって、自然か人の手が生み出すものしかない、です。

いつも完璧なものができるわけではないけれど、それで OK な柔軟さとか、朗らかさは、
自然の花々の不完全さに似ていて、それを学べば世界をやわらかく渡っていけるのです。
雑でよいという意味ではなく、むしろ逆。丁寧に作っても全く同じものなんてできないってこと。
これ、とっても大事なことです。
(海外に行って文句ばっかり口をついて出てしまう人は、
既製品に慣れて、手作りの不安定さに我慢ならない人にそっくりだと思う。)

自分で作りもしない人が、市販の梅干しと比べて、文句を言うってどうなのでしょう。
カビが生えることもあるし、年ごとに全然違うものができあがることもあるけれど、
それって厄介なことなのかなあ。
「今年は仕方ない、また来年!」で済むことな気がしますけれど。
幸い祖母は、去年の梅干しが残っているようです。わたしも失敗する年にそなえて多めに作ろう。

そんなことを許されない大失敗だと考える人々と、わたしは近くで暮らしたくないなあ、
というのが本音。

柚 葉