夢は家族まぁじゃん -280ページ目
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大アホ家族計画

麻雀は、私とヨシくんの一番の趣味である。

大学生じゃなくなって3年目に突入する今も、

週末には必ず、しかも我が家で行う。

参加するのは、ほとんどが大学生。

つまり、私より年下の男の子ばかりだ。

そんな中でただ一人女として麻雀に望むわけだが

勝負の世界に性別は考慮されない(笑)。

そんなある日のこと・・・

中学生が携帯電話を欲しがるauのCMを見ながら

私はとんでもないかもしれない思いつきをした。

「ねぇ!子供のお小遣い、麻雀で決めるってどう?」







「おぉ!いいね!天才だ。」







「『お母さん、おこづかいちょうだい?』

 『フフフ…欲しかったら麻雀で勝つことね!』って。

 かなりあたし冴えてると思わん?」







「いーよそれ!んで、オレに勝てなくて泣くんだよ子供。」








「2人ともタイプ全然違うもんね!あたしは運型だし!」







「オレは運はないけど定石が得意だしね。」







「うんうん。ヨシくんの状況判断力はすごいよね!」







「オレたちの子供、どっちに似るのかなぁ…。」







「何言ってんの?」







「え?」







「麻雀やるんだったら2人いないとダメじゃん!」







「おぉ、そっか!でも抜け番は?」







「はぅぅ!そ、そうかぁ…いないと困るよね…。」







「そうだよ。1人熱出したりしたら麻雀できないじゃん!」





「だーよねぇぇぇ!?よし、じゃあ子供は3人で!」




そんな理由で、私たちの家族計画(人数編)は決まった。

平日休日、人生のクダリ

同時に休日を取れない。




それはいたって深刻な問題なのではないか?
私とヨシくんは、毎日のように確認しあっている。


「今日、帰り何時?残業?」
「ううん、今日は家庭教師なの。ごめんね。」
「そっかぁ。さびしーなぁ・・・」


こんな会話は、私が今の派遣社員になった1月から。
それまでは、大学の非常勤職員+家庭教師+PC入力バイト
みたいな、一つには決して縛られない生活をしていた。
こうして並べると多いけど、気楽な生活だった。
ちょっと、ニートみたいな生活。


転職をしたのはもちろん給料に惹かれて。
いつの間にかうちに住み着いてしまったヨシくんと
大事なジャンガリアンハムスター『大車輪』を
ちゃんと食べさせていかなきゃいけなかったから。


ヨシくんは、今でこそちゃんと社会人として働いているけど
たった先月、大学を卒業したばかりの男の子。
年下にクラッと来ちゃうのは、私の悪い癖かもしれない。


その時はまだヨシくんに時間があったからたくさん会えた。
遅くなっても帰ればご飯を作っていてくれたし
洗濯や掃除までしてもらってしまっていた(汗)。
感謝しながら、いつもラブラブしていた・・・




・・・のだが。




まだヨシくんが社会人になってから一週間なのに
たいそうな不安が2人を包み込んでいる!


ヨシくんが勤め始めたのは、ファミレス。
外食産業って、・・・そう、土日が勝負!
金融関係の私となんて、全く休みが合わないのだ。
金融は、市場が休みの日に動くことなんて普通はない。
ついでに来週の予定を聞かされて、心底衝撃を受ける。


ほとんど夜勤・・・。


私はきっちり朝の8:40~17:10が定時。しかも東京。
朝7:00には相鉄線の駅に行かないと間に合わない。
帰りは、月曜日と木曜日以外、残業の日々。
その二日も、中学受験をする女の子の家庭教師。
・・・結構、これでも忙しい身なのだ。


対してヨシくんは、深夜2:00まで営業する店の社員。
ここから遠いから、始発じゃないと帰って来られない。
勤務時間はマチマチで、シフトも上司が決める。
土日は、決して休みにはならない。
今日だって、残業なんかしたら帰って来ないかも。


もう、一日中2人でお休みなんていう日が存在しない。


さて、どうしたものか・・・。
「会えない時間が愛を育てる」って、本当か?
同じ家にほぼ同棲のように暮らしているはずなのに
会えないことが障害にならないものなのだろうか。

もし夫婦だったら、家庭内別居とか言われちゃうんだぞ?

・・・か・・・考えただけで恐ろしい。
そんなことで今までのこの、合計4年間がおじゃんに?
うゎ、そりゃダメだ。ダメダメ、ダメ。

かといって、私が仕事を辞めたりするのはなんか違う。
まだまだまだ、結婚には大きな障害があるのだ。


私はよぅわからん生活してるし(稼いではいるが)
ヨシくんはまだ入りたての新入社員(逆らえないw)
そして・・・・・・




ヨシくんのご両親!!




イヤ、普通は女の子の両親がね?だよね?
なんだけど、どーーーーーーーーーーーーも、




ウチの両親、オカシイらしい。




まぁ、良く言い換えれば理解ある親なんですが。
私もいい歳だしね・・・
厳しくするのは中学までだ、って言い切ってたな。
今では私が住んでるマンションも見たことないぞ。
引越しめんどくさくてまた更新。5年目か・・・w


いやいやいや、そんな話ではなくヨシくんのご両親。
なんとも古風な方々らしく、以前にヨシくんが
相談した時も・・・


「彼女と同棲したいんだ」
「結婚前に同棲とは何事だ!?」
「そうよ?そんなのダメよ!」


ヨシくんの実家は東京なので、即帰ってきました。
『取りつく島がない』とはまさにこのこと。
ちなみに、お2人は職場恋愛だったそうです・・・。


どうでもいいんだけど、ちなむとウチの両親は大恋愛。
小学校に転校してきたお母さんに一目惚れした父が
・・・ちょっと、頑張っちゃった♪みたいな?
マジでこれは本になるくらいすごい話なので、温存


ともあれ、私たちにはそんな人間関係ばかりでなく
金銭面から見る将来設計もないわけで。
2人とも貯金ゼロ!
むしろ毎月ちょこちょこカード使ったりしてるから
マイナスなんじゃねーか?
こ・・・恐くなってきた。


やっぱり、女に生まれたからには結婚式とかで
美しい晴れ姿になりたい!!!
素晴らしい旅行のためのパスポート欲しい!
(↑永年国内組に組み込まれそう)


というわけで、ここではベタな恋愛視点のみならず
資産と人生についても考えてゆく所存でござる。
・・・誰か、教えてくんないかなぁ・・・



あ、あの、長々と読んで下さってありがとうございました…

私たち、結婚します!

・・・私たちの決意はカタイ。

それはもう、それこそダイヤモンドのように。

どうして今まで気づかなかったんだろう?

そんな陳腐な言葉さえ出てくるありさま。

そう、私はヨシくんを誰よりも愛していて

ヨシくんは誰よりも私を愛してくれている。

まさに、運命とでも言ってしまいたいくらいの愛情だ。

決意は、カタイ。

二人の間では、それ自体に全く異論がない。

しかし、『カタイ=固い』ではなく、『難い』のがゲンジツ。

そんな現状や呆れるような妄想を、随時記録していくのが

このブログであり、私の役目、引いては誰かのためになると

とても嬉しいと思っている。

だから、今夜、ヨシくんには黙ってこれを始めます。

そして、一人で宣言しようじゃないか。

「私たち、結婚します!」

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