どおして | ゆんたの妄想ブログ

ゆんたの妄想ブログ

ブログの説明を入力します。

どうして僕は「僕」として生まれてきたのだろう

どうして君は「君」として生まれてきたのだろう


君とであったのは数年前、バイト先

君は僕より少し早くバイトを始めていた

不器用な僕に、君はたくさん話しかけてくれた、笑顔を向けてくれた

それだけで僕の世界は一気に色鮮やかになった


ある日君は遠くへ行ってしまった

僕の世界は一瞬にして色あせた

それでもたまに連絡を取り合うことはできた

そのときは少し色が戻った気がする


ある日君は戻ってきた

驚きと、喜びと

僕の世界はまた色鮮やかになった


君は昔と変わらず僕に接してくれた

たくさんの話と笑顔を僕にくれた

君は言う

「兄ができたみたいだ」と

僕は思う

「弟ができたみたいだ」と


君には好きな子ができたという

その子は同じバイト仲間

それはとてもいいことだ、もちろん応援するよ

君が幸せになってくれれば僕はうれしい


でも僕はまだ気付いていなかったんだ

僕自身の本当の「きもち」に


それから君はめでたく彼女ができた

僕も一緒にそれはお祝いした

君は彼女との時間が増えた

もちろん僕との時間は

減った


それでも君は僕といる時間は楽しいと言ってくれた

僕も君といる時間は大切にしようと思った


同じ空間にいても、君は彼女に向かっていく

あたりまえのこと、僕より彼女が優先だ


僕はやっと気付いたんだ

本当の「きもち」

僕はどうやら独占欲が強いみたいだ

気付いてしまったらその「きもち」は大きくなるばかり


世間では許されないこの「きもち」

受け入れられないこの「きもち」

快く思われないこの「きもち」


ああ、どうして僕は君と出会ってしまったのだろう

どうして僕は「僕」として生まれてきてしまったのだろう

どうして気付いてしまったのだろう

気付かなければ、「弟」として「兄弟愛」として

ずっと気付くことなく接することができたなら


こんなに苦しまずにはすんだのだろうか

こんなにナミダすることはなかっただろうか

こんなに「僕」という存在を恨むことは無かっただろうか


もし僕が「僕」でなかったら、かわっていただろうか

いや、「僕」でなければ君にあうことはなかったのだろうか

それはそれでよかったのかもしれない

こんなに

こんなにも

胸が苦しくなるのなら


この「きもち」は

君には迷惑だろう

君の将来を考えれば

僕はこの「きもち」をずっと抱えてなければいけない

君に気付かれてはいけない


この「きもち」は

忘れなければいけない

僕のためにも君のためにも


大丈夫

すぐにいつもどおりに


もどってみせるから

だから今だけは

もう少しこの「きもち」を

落ち着くまでは

大事にさせてくれるかな