2019年からずっとブログのネタが溜まっているにも拘らず私の行動スピードが異常に遅くなって全然ブログが更新できておらず、ご協力戴いた皆様には大変申し訳ありませんとしか言いようがない状態です。本来であれば時系列順にブログを執筆すべきところではありますが、2021年10月1日(金)~10月3日(日)に亘って東京都豊島区北大塚にある劇場・萬劇場で開催された朗読劇『東京戦区/TOKYO War:DS』のレポートを公開致します。
出演者は
生田善子さん
道井悠さん
夏陽りんこさん
澁谷梓希さん
の他、日替わりゲストとして
星守紗凪さん
こうのゆうかさん
エリザベス・マリーさん
が出演されました。
↓チラシ 表面
↓チラシ 裏面
実は私はCOVID-19によるパンデミックの風景をずっと記録し続けておりまして、萬劇場の感染症対策の風景もブログに残しておきたいところですが、それはまた今度の機会にするとして、今回は公演中の模様にのみ着目し、COVID-19によるパンデミックの影響下で舞台公演が如何にして執り行われたのかコメントすることと致します。
さて本公演は朗読劇でありまして、これは恐らくCOVID-19によるパンデミックの影響から、感染症対策の為に女優同士の間隔を空けて立ち位置を固定し、舞台上を動き回らせないようにする為、朗読劇になったと推測されます。女優2名が舞台上を動き回る場面が1箇所だけありましたが、それ以外の場面はスタンドマイクの前で立ち位置が固定されておりました。
途中、ナレーションで「アクションシーンは割愛する」と語られた箇所が2箇所あったのですが、これは演劇の外の世界におけるパンデミックの影響に基づく"メタナレーション"と言えましょう。
粗筋は、ノストラダムスの大予言が的中し恐怖の大王が降臨して荒廃した東京で、複数の武装勢力が抗争を繰り広げるというもので、即ち2つの要素で構成されていると言えます。
1つ目はSFの要素であります。即ち、ノストラダムスの大予言が的中した架空の東京というSF世界を舞台にしている訳であります。
私などは少年時代、大晦日に夕方6時から『大晦日だよドラえもん 3時間スペシャル』、その後の9時から『ビートたけしのTVタックル 嵐の大ゲンカ 超常現象バトル』と5時間半ぶっ通しでテレビ朝日を視聴し、ノストラダムスの大予言特集を熱心に観ていた世代であり、昭和49年の映画『ノストラダムスの大予言』に関する評論文を書いたこともあるぐらいですので、ノストラダムスの大予言が的中した世界と聞けば当然注目する訳であります。
とは言うものの、本公演を観劇した限りでは、東京が荒廃したというところがポイントで、ストーリー上は必ずしもノストラダムスの大予言である必然性はなく、第三次世界大戦でもストーリーは成立する印象です。
2つ目の要素は集団抗争です。
映画『十三人の刺客』(昭和38年)や『仁義なき戦い』(昭和48年)といった集団抗争映画や、映画『白い巨塔』(昭和41年)のような派閥争い映画を手に汗握って鑑賞した私にとってみれば、複数の武装勢力による抗争を描いたストーリーと聞けば、きっと盛り上がるに違いないと感じるものです・・・が。
本公演は上演時間の合計が70分で、朗読劇とトークショーによって構成されていたのですが、朗読劇はこれから盛り上がるであろうと思った矢先に上演時間30分で終わってしまったので、私は「え!?もう終わり!?」と驚きました。まさかとは思いましたが残り40分はトークショーでした。
しかしトークショーで私の疑問に対する答えが明らかになりました。本作は本来、舞台上で殴り合いの抗争を繰り広げる演劇であるが、本公演はそのお披露目となる朗読劇に過ぎないと言うのです。
なるほど、それでは今後開催されるであろう本篇に対する期待も高まろうというものです。
以上を纏めると、本篇の公演はまだ先のことでありますが、SF集団抗争作品という本作の特色に観客の期待は高まること必至であるというのが本稿の結論であります。
これ以外にもう1点言及致しますと、登場人物の衣装が1人1人、全く異なる個性的な衣装となっており、とても素敵です。衣装も見所の1つと言えるでしょう。
最後にグッズをご紹介します。
↓来場者に配付されたポストカード
↓物販コーナーで販売されたバッジ
↓物販コーナーで販売されたブロマイド