2019年からずっとブログのネタが溜まっているにも拘らず私の行動スピードが異常に遅くなって全然ブログが更新できておらず、ご協力戴いた皆様には大変申し訳ありませんとしか言いようがない状態です。本来であれば時系列順にブログを執筆すべきところではありますが、2021年10月5日(火)〜10月10日(日)、東京都渋谷区渋谷にあるギャラリー・ルデコ(LE DECO)の6階で開催された三島奈津子さん写真展「それから」(撮影=舞山秀一氏)のレポートを公開致します。
 

 ↓写真展のポスター。三島さんのマネージャーより「ポスターは写真撮影可能で、インターネット上に投稿して良い」との許可を戴きましたので掲載致します。

 

 本写真展で個人的に印象深い作品が2作ありましたのでご紹介致します。

 

 まずは、スペインの画家・フランシスコ・デ・ゴヤ(生誕1746年~1828年没)が1797年から1800年の間に制作した絵画『裸のマハ』をオマージュしたと思われる、同作そっくりな構図の作品です。芸術作品とされる絵画のような存在を目指し、芸術作品として高く評価される写真を制作しようという気概が感じられます。

 

 2つ目は、謎のトゲトゲが付いたアイマスクを着用した写真です。未来世界を舞台にしたハリウッド製SF映画で、奇抜な服装をした人物が登場しますが、この写真の雰囲気は、まさに上記のような雰囲気です。即ち環境汚染か何かで頽廃的な雰囲気となった未来世界の廃墟で、その頽廃的世界に順応した、現代の世界とは異なる未来世界の住人が、トゲトゲ付きアイマスクを着用しているかのようなのです。1枚の写真でありながらSF映画を観ているかのような印象を受けました。
 

 ところで三島奈津子さんが在廊していらっしゃいましたので、

「超可愛いです!」

と申し上げましたところ、三島さんは
「超嬉しいです!」

と返事をくださいました。その場で韻を踏んで返事をなさるとは機転が利いていらっしゃって流石です。三島奈津子さん、ありがとうございました!!

 ↓因みにこちらは会場で販売されていた図録です。