立憲民主党と共産党がブレまくっています、

 立憲民主党・国民民主党・共産党・社会民主党(社民党)・れいわ新選組の5党は連合政権樹立を目指しました(立憲民主党・共産党・社民党・れいわ新選組の4党が連合政権樹立を目指したという説もあってこの時点でブレている訳ですが)。

 上記5党が野党統一候補を擁立した小選挙区が213区。上記5党は互いに選挙区を譲り合い、

・立憲民主党が野党統一候補となった小選挙区

・国民民主党が野党統一候補となった小選挙区

・共産党が野党統一候補となった小選挙区

・社民党が野党統一候補となった小選挙区

・れいわ新選組が野党統一候補となった小選挙区

が存在します。

 

 一方で自由民主党(自民党)・公明党・日本維新の会は、立憲民主党と共産党の政治思想のうち、天皇・自衛隊・日米安全保障条約に対する政治思想が全く異なっている点に着目し、立憲民主党と共産党は政策が一致していないにも拘わらず連合政権を樹立しようとしていると強く批判しています。

 

 この批判にムキになった枝野幸男・立憲民主党代表は日本記者クラブ主催による9党党首討論会で立憲民主党による単独政権を目指すと宣言。日本記者クラブによる質疑応答タイムで突っ込まれた志位和夫・共産党委員長もやはりムキになって、立憲民主党との共闘は自公政権を打倒する選挙戦に限定したもので、自民党と公明党を野党に突き落した暁には、与党・立憲民主党が提出する法案に反対することもあり得ると予告してしまいました。つまり、立憲民主党も共産党も心の中では連合政権なんか樹立したいとはこれっぽっちも思っていなかった訳であります。

 

 しかし前述の通り213選挙区で立憲民主党・国民民主党・共産党・社民党・れいわ新選組の5党は選挙区を譲り合っており、外見上はどう見ても5党連合政権を樹立しようとしているようにか見えない訳です。

 一方で上記5党のうち複数の政党が議席を争う小選挙区も存在し、

・立憲民主党が国民民主党と激突する小選挙区

・立憲民主党が共産党と激突する小選挙区

・立憲民主党がれいわ新選組と激突する小選挙区

が存在しています。ということは、枝野代表による単独政権を目指すという発言は必ずしも嘘でありません。

 

 上記を纏めると、現時点では立憲民主党と共産党は野党連合政権を樹立する気が本当にあるのかないのか有権者にはさっぱり分かりません。有権者は分からないものに投票することは出来ません。立憲民主党と共産党は有権者に判断の根拠を与える為に、ブレるのをやめて、政権構想をはっきりさせるべきです。

 即ち立憲民主党と共産党は、

「立憲民主党は単独政権を目指さず、政権交代したら立憲民主党と共産党は協力して政権を運営します!!」と宣言するか、

「立憲民主党と共産党は天皇・自衛隊・日米安保条約に対する政治思想が全く異なっているので、政権交代しても立憲民主党と共産党は協力しません!立憲民主党は単独で政権を運営します!立憲民主党と共産党が両方立候補した小選挙区では、立憲民主党は共産党を叩き潰し、共産党は立憲民主党を叩き潰します!!」と宣言するか、

どちらかを選ぶべきです。