産後1日目の面会時間が来た。
迷わずNICUへ行く。
会いたかったし、
早く早く受け入れたかった。
疾患を。
ナナを。
起きていた。
やっぱり顔は見慣れない。
「抱っこしてみますか?」
聞かれた。
抱っこ。
色々付いているナナを
保育器から出してもらい
初めての抱っこをした。
小さくて愛おしかった。
いとおしい。。。。。
大丈夫。
愛せる。愛していける。
抱っこしたナナをみて
そう強く思って、
その自分の気持ちに心から安心した。
その安心と同時に、
出産報告どうしよう。。。
その悩みが出て来た。
結局悩んだけれど、
友達への報告ラインに、
サラリと口唇口蓋裂である事を書いた。
ほとんどの人がそれには触れず
赤ちゃん出産おめでとう!って。
安心した。
書いておきながらだけど
触れてほしくなかった。
それでも書いたのは、のちのちバレるなら
先に疾患を伝えてて、
突っ込まれないようにしたかったから。
聞かれないようにした。
ナナはとても愛しかったけど、
まだ平気じゃなかった。
◯「個性を持って生まれたんだね」
との友人の言葉にカチンと来た。
これが個性なのか。
綺麗事。
◯「手術すれば治ると聞いて安心してます。」
パパ弟さん。
あなたに安心される覚えはない。
安心って何。
産後1日目の私にそんな言葉を言わないで。
◯「障がい」「奇形」
他人が何気なく使うその言葉に
異様に反応した。
これは
障がいなのか。
奇形なのか。
私は障がい児を生んだのか?
奇形児を生んだのか?
あの時は本気でそんな事考えたけど、
今思う。
奇形、、、だよね。うん。
これが奇形じゃなくて何だんだ(´-`).。oO
って今なら思う。
でも障がい。なの?
今現在、沢山の疾患が判明したナナだけど、
いまだに
障がい。にはピンとこない。
障がいって何なのか。
きっとそう考える自分が1番
差別してるんだな、そう思う。
そんなこんなで、産後
顔の笑顔とは裏腹に
心は荒れていた。
受け入れなきゃ。
受け入れなきゃ。
焦れば焦るほど、辛くなった。
ナナが愛しい事実。
でもナナの疾患を受け入れられない事実。
辛かった。