ショパンコンクールの角野さん | 寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

心惹かれる音楽との出会い、日々のことなど
気ままに書いています。
クラシック音楽が大好き。
ピアニスト角野隼斗さんの
垣根を越えた類い稀な自由な音楽性に魅了させられています。




こんにちは。

秋晴れの土曜日です。
ようやく、少し秋らしくなってきました。

さて、前記事書いたように
今日から新しいブログです。
音楽のお話中心で書いていきますね。
とはいえ、専門知識はなく
解説などではありません。
あくまで、わたしの感想文です。
どうしてもちょいポエマー寄りになりますが笑
よろしかったらお付き合いください💕


今一番夢中になっているのが
ただ今、2次予選が終わり、
今、まさセミファイナル中のショパンコンクールですが、
夕方から深夜にかけての配信を楽しみに聴いています。
もう毎日ショパン、ショパン、ショパンで
とにかくご飯を作りながら、お皿を洗いながら、夜更かししながらも聴いています。

今回は牛田くんがセミファイナルに残らなかったのは返す返すも残念だけど、
本当に素晴らしいピアニストの彼の
未来これからですね。
春には牛田くんのショパンリサイタルに行ったので、また後日そのお話しも書きますね。

聴いているとどの方のショパンもそれぞれに素晴らしくて、
同じ曲でも本当にいろいろ。
今更ながら音楽に上下はないなぁと思い知らされます。

そんなたくさんの稀有なピアニストさんの中、
今一番心惹かれているのが
角野隼斗さんの奏でるピアノです✨
そう、YouTuberかてぃん、としても話題のあの方です。


角野さんのピアノに出会ったのは、
去年のコロナ禍の始まりの頃。
中学生の音楽好きの娘と
YouTubeで音楽を求めて聴いている中でした。
音楽のジャンルの垣根のない素敵なスタイルに
すぐに惹かれて。
娘が角野さんからクラシックも好きになったんですよ。
「ハンガリー狂詩曲ってかっこいいねー」とか
ショパンコンクールも聴いていると時々一緒に聴きに来ます。

その後、去年の年末に
サントリーホールでのソロリサイタルを配信で聴いて。
クラシックを奏でる美音、有り余るスタイリッシュな個性、自由自在な音楽に圧倒され
勢いで、ファンクラブが開設されるのを知りなんと、人生初、ファンクラブにも入ってしまいました笑。
そんな訳で今までもショパンコンクールは注目してきたけど、特に今回は角野さんにすごく思い入れしながら聴いています。

またコンクールが始まってからのことは
ゆっくり書くことにして。

セミファイナルの結果が出る前に少し書いておきたくて。

一昨日、配信で聴いたセミファイナル初日は、
深夜1時過ぎからだと言うのに全く眠くならず、
素晴らしかったです✨

前の奏者、反田さんの圧倒的な存在感のある演奏で←本当に素晴らしくて涙が。
会場が最高に熱くなった場面。


これは、、この雰囲気は、、まさに反田ワールド、、、、、の心配は杞憂でしかなく、



少し震える指先で、
ショパンの心そのものと言われる
マズルカの最初の音が鳴ると
もう、空気はポーランドの少しひんやりした風のように。
角野さんの美しい、本当に美しいピュアは音な、素直な表現のマズルカにぴったりで、そこは角野さんの世界に染まって。

プログラムの中で本人が一番好きで一番難しいと言われる
幻想ポロネーズは
深く優しい音と共に、場面が緩やかに移り変わって、人生を語る物語がゆっくり進んで行くよう。

ソナタは2番。葬送ソナタ。
ドラマティックで少しせわしい始まりは
月並みだけど、ほんとうにカッコよく、まさに真骨頂。
角野さんの葬送行進曲は、
哀しみと優しさが同居して、
若くして亡くなった母の笑顔が浮かぶようで。
この演奏を聴きながら、私もその時は
死への不安を包むような幸せな時を回想するようなこの演奏を聴きながら旅立ちたい、、なんて考えたりして。

スケルツォ3番、アンコール的にと言ってらしたけど、この曲、
クリスタルが美しい水に溢れ落ちるような美音に最高に似合っていました。

何度も曲順を変えたっ言われていましたが
プログラムがすべて魅力を引き出すベストな選曲曲順だと思いました。

ほんとうに素晴らしいショパンでした。
55分間、時間をギリギリすべて使ってなお、
微塵も疲れを感じることもなく、
最後はどこか遠い世界に連れて行かれたようなそんな目眩くラストでした。

リアルタイムで聴くことができて本当に幸せです。

クラシックの確かな技術、
ほんとうに美しい美音。
繊細なカッティングのガラス細工のような
溢れるような美音は彼の素晴らしい個性。
自らの曲を演奏し、即興もしていたというショパンと角野さんが重なります。
見た目もかなり寄せていて本当に21世紀のショパンのよう。





その音で表現される
自然で、少しひんやりと、でも、内から暖かい光を放つような角野さんのピアノが奏でるショパンが
ほんとうに好みで大好きです。
ポンと鳴らした音がなぜあんなに美しい音で響きくのか、、。
もうずっと聴いています。ずっと。
配信のおかげで
好きな演奏を好きなだけ聴けるのが最高。

セミファイナルまで進まれて、
コンチェルト以外の曲を全て聴くことができて、
嬉しかったです。

あとは、ファイナルで願わくばコンチェルトが聴けたら最高なんだけどな。


4つのマズルカ Op.24
ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
ソナタ2番 変ロ長調Op.35「葬送」
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39




しばらくはショパンコンクールのこと角野さん中心に書きますね。

今夜は小林愛実さん、2次は鳥肌たっちゃって
思わず家でスタオベしちゃうくらい、素晴らしかったです。
毎晩楽しみ✨

                 かれん