あごひげ兄ちゃんのスクラップ帳
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年収500万円の人と2,000万円の人の違いとは?

監督・ばんざい!




http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7725



監督・北野武が「バイオレンス以外の映画」を模索しながら

等身大のたけし人形と共に自分の内面世界を探求する・・・


・・・という「ひとりオムニバス映画」のような感じで始まります。



繰り広げられる恋愛映画も忍者映画もノスタルジー映画も

それぞれ意図的にパチもの臭さを織り込みつつ

魅力ある短編に「なりそう」な雰囲気を漂わせており

改めてその引き出しの多彩さに唸らされます。




しかし中盤、SF映画の途中から壮大な「コント大会」に急変し

監督・北野武ではなく芸人・ビートたけしが大暴れ。



たけし人形は単なるコントの小道具と化し

緊張感も整合性もへったくれもないコントが延々と繰り広げられ

江守徹がタイツ履いて踊り狂えばプロレスラーがラーメン屋を破壊しまくり

前半に丁寧に探られていた作品世界群は

ことごとく吹っ飛ばされてTHE END。








こういう「ちゃぶ台返し」はシニカルな作家の常套手段ですが

「だまされた!」と腹立たしくはなりませんでした。



前フリをガッチリ作り込み、冗長な中オチを織り込んで

「もうオチはわかってるよ」とイライラしてる観客を焦らしながら

オチを付ける必然性のない所であっさりひっくり返す。


その鮮やかさにむしろ爽快さすら感じました。


これは私がひょうきん族世代の映画ファンだからでしょう。

まったく予備知識のない若い世代や海外のファンは怒り出すかも知れません。



おそらく普通の映画の倍は予算を費やしていると思うのですが

それをやってしまえるのが北野武のスゴさであり特権なんでしょうね。



次回作がすごく楽しみです。


この作品の事はさらっと水に流してですがw








DVDで観られる方は同時収録されている「素晴らしき日曜日」(3分)は必見です。

2007年カンヌ国際映画祭60回記念企画「To Each His Own Cinema」の「世界の映画監督35人」。

これは世界を代表する監督35人が、ひとり3分ずつのショートムービーを撮るというオムニバス企画ですが、この「素晴らしき日曜日」が日本人で唯一選ばれた北野監督の作品です。

さらっと撮られた貧相で不運なしかし豊かな日常が描かれていて、素敵な一品です。

いぬのえいが

うちは8歳の犬(女の子)を飼っています。
父も母も家族の一員として可愛がっていて、犬の番組のエアチェックは欠かしません。
いいお土産になるかなと思ってこの映画のDVDを借りました。



感想ですが、泣けます。
犬を飼っている人なら自分の犬へ投影してしまって泣くと思います。

でも映画そのものに対して泣けるかというと、正直微妙かも。

出てくる人物がCMディレクターとかミュージカル劇団員とかお嬢様とか、いかにも「ふだんお洒落なドラマを作ってるTV局が考えました」的なバタ臭い設定で、けっこう感情移入しづらいです。
小西真奈美が田舎のパン屋さんをひとりで継いで暮らしているというのもすごい違和感。
男性が女性にアプローチする手段が常にストーカー的なのも、私も男性なんですが引きました。
中村獅童がスポンサーや女優のマネージャに振り回されている下りやバウリンガルの開発者の話は笑えましたが、少々「取って付けた」感が拭えませんでした。

最後の宮崎あおいが出てる「ねえ、マリモ」は絵本の映像化らしいのですが、ちょっと長すぎ。
もう少し簡潔にまとめられれば泣けたと思いますけど途中で醒めてしまいました。
演技も映像もよかったのに演出で台無し。勿体ないなと。

この映画は数人の監督がリレー形式で作ったオムニバスらしいです。
犬に限らずペットと人間は寿命が絶対的に違いますから、「死による別れ」は永遠のテーマですね。
でもそれが全体としてうまくリズムを作れていなかったのは残念。

この映画に限らず全体のさじ加減をうまく行って「ひとつの娯楽」にまで昇華しているオムニバス映画は、僕の知る限りはあまりありません。
オムニバスは映画好きにとって新進作家を見るいい機会なのでヒットしてほしいんです。
この映画はけっこうヒットしたらしく第2作が作られるという事なのでそのあたりも次回は期待しています。

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