♪Ayami CANTABILE♪ -596ページ目
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さて,パリ~!の続き

いやはや・・・ホントにもう,帰国早々歳なんで・・・ご迷惑おかけしておりますm(u_u)m

では早速続きにまいりましょう!


 さて,ラヴェルが生涯を終えるまで住んでいた,モンフォール・ラモリの家.

これが表札です.

 

 
ラヴェルの家


 で,学生らしきグループの中に,日本人の女性がいてラッキーラッキーの私たち.

彼女の話によると彼らは英国のナンチャラ大学で学ぶ学生さんと,先生だそうで,先生がフランス人なのでゼミのみんなでやってきた,とのこと.このラヴェルの家は,どうも予約がいるらしく,この表札にもそう書かれてあるらしいんだけど,そんなもん読めもしなかった私たち・・・.

一度に6人までしか入れないらしく,彼女たちは2グループ.彼女が管理人のおばさんに話してくれたお陰で,私たちも3番目に見学させていただけることに!ラッキー音譜


 ”モンフォール・ラモリでラヴェルの使用していたピアノを弾く”

ピアノ科出身でもないくせに,これが今回の旅の目標のひとつでもあった私・・・本当にラッキーだった.ところがその後彼女の話しを聞いていると,どうも彼女は東京藝術大学 ピアノ家を卒業後,この英国ナンチャラ大学で更にピアノを学んでいる,とのこと.

よくよく見てみると,他の生徒さんも手に手にRAVELと書かれた楽譜を持っている目ビックリマーク

し・・・しまった・・・

大学時代,ピアノのレッスンを怠けに怠け,とうとうレッスン時間を昼休みにされていた私.

「先生,来月まではオペラが忙しくって・・・.」と,そのお昼休みのレッスンですら休みまくって,実はご飯を食べていた私・・・.

「こんな人らの後で,うちらのピアノなんかとても弾けれんでな・・・ガーン

とF田君にささやくと,「そりゃそうだろ・・・.」と彼もすっかり諦めモード.


 で,40分×2を町の散策ですごし,いよいよラヴェルの家を案内してもらうことになった私たち.

とても小さな家だけれど,お部屋の一つ一つがコジャレていて,演奏旅行の際にはシャツだけでスーツケースがいっぱいになったというラヴェルらしい,オシャレで可愛い装飾.

実はラヴェルは,私と似ているな~,と思うことろがあって,そのひとつが”おもちゃ好き”なところ.

彼のピアノの上も,おもちゃが置かれている.もちろん,私の家のピアノの上もおもちゃがたくさんあるコスモス

それと,彼は日本と中国が好きだったらしく,お部屋に浮世絵が飾られてあった.そういえばラヴェルの曲には中国や,日本を思わせるようなフレーズが曲中に出てくる.

ますます親近感沸いたなぁ~.


 そしていよいよピアノのお部屋.案内してくれたお婆さんが

「ピアノを弾きますか?あなたたちはピアニストですか?」と,質問してきた.
「えっ・・・あ・・・イエ・・・私たちは・・・シンガーですっ!」
「あら,それはいいわね.ラヴェルの曲を弾きますか?」

「(だからシンガーだってば・・・)ラヴェルは・・・弾けません.他の作曲者のものでも良いですか?」

「ええ,大丈夫ですよ.どうぞ.」

ここでF田君はどうするんだろう,と思って彼を見てみたが,彼の目が””僕は恥ずかしいからいい.”

と言っている・・・.

よしっ,せっかくはるばる空を渡ってやってきたのだ.私は弾こう!これも思いで作りだ!旅の恥は掻き捨てだ!

と,ショパンの別れの曲を弾いてみた.これまで優秀なピアニストの見学者の演奏を聴き続けてきたおばさんには,一聴して私にピアノの腕がないのがわかったのだと思う.決してイヤミなカンジではなかったが,まぁまぁ,かわいらしいわね.とばかりに微笑んでいた.

ラヴェルの部屋で,ラヴェルのピアノでショパンしか弾けない私って・・・はてなマークと,ラヴェルに心の中で謝りながら弾いていた.で,F田君に「弾いてみたら?」とふってみたけど,案の定「僕はいい.」との返答.

せっかく来たのに・・・.「じゃぁ,なんか弾いてあげるから歌えば?」と言ったら,「それならやる.」というので,シューベルトの”AVE MARIA”を弾いた(ことごとくラヴェルではない).

F田君が歌詞を途中から忘れていたので,途中からは私も歌った.

すると,お婆さんが予想外に大喜びしてくれたのだ

ブラボーブラボー!あなたたたち,スバラシイラブラブ

と,手を叩いてくれた!これにすっかり気を良くした私たちは

「では,マダムに日本の歌をプレゼントします!」

と,今度は”ふるさと”を歌った.これにはおばあさんも大感激.最初は「カメラは禁止ですよ.」と言われていたのに,「ピアノに座って写真をとりなさい.ナイショですよ!」と言って写真を撮らせてくれたのだ!そしてこれが,ラヴェルのピアノを弾く私・・・.ちなみに曲は”エリーゼのために・・・ことごとくラヴェルではない私たち・・・.

そしてこれが,その貴重な写真.


 
ラヴェルのピアノ

 考えてみたら,ここはラヴェルの家.ピアノや楽器の人はたくさん来るかもしれないけれど,歌の人間が訪れることは珍しいのかも・・・.でも,歌やっててよかったぁ~!音楽は世界共通!ステキだラブラブ

実はこのパリ旅行では,そう感じることができる,もうひとつの大胆な行動をとってきました!それはまた後ほどのブログで!


 では最後に,モンフォール・ラモリのおうし座牛君たちの写真をお楽しみください.


モンフォール・ラモリの牛君

 モンフォール・ラモリ・・・今回の旅行でのイチオシだった場所・・・

またクリスマスツリークリスマスに訪れたい・・・いつになるか知らんけど・・・にひひ

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