欅坂46が目指す戦略とは | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


欅坂46の2nd「世界には愛しかない」が発売され
初週から前作を大きく超えるスタートを切った。


これ自体は余り驚くことではないが何より
このグループの躍進を眺めていて想うことがある。


前作の「サイレントマジョリティー」が旋風を巻き起こし
今回はそれがフロックではないことを証明する大事なもの。


そんな中で彼らのプロモーションや握手会ビジネスの
管理を眺めているとその堅実さに安心感を覚えた。


取り分け奇抜なことをするわけでもない。


だがしっかりと確実にビジネスとして積み上げていく。


無理をして売上をかさ上げするわけでもなく
淡々とやるべきことをやって結果を出したと見える。


数字のトリックが多いこの秋元グループ界隈で
如何に欅坂が効率よく結果を出しているか分かる。


そして何より感じるのは彼らが明確な戦略を持って
このグループを売り出していこうとしていること。。。


そのひとつが若者への支持を確実に固めて
そこから展開していくような動きになっていること。


東京で若者の街の代名詞である「渋谷」は今や
多くの若者で溢れかえる情報発信の基地でもある。


彼女達の名称で拠点である六本木けやき坂から
歩いて行けるぐらいの距離にこの渋谷という街はある。


そこを確実に取り込もうと攻め込む欅坂46。。。


とにかく彼女達の世界観にはこの渋谷が明確に登場する。


まずは1stの「サイレントマジョリティー」の
PV現場は東急の渋谷駅の工事現場で行われていた。


更にカップリングで歌われているのが
渋谷駅がある「山手線」と「渋谷川」という2つの曲。。。


そして今回の2ndでも平手のソロとして
渋谷のパルコに関連した曲をリリースしている。


渋谷のパルコと言えばまさに街の象徴であり
先日数年間の改修のため閉館をしてしまった。


ここに常設されていた劇場では今まで
数多くの舞台演劇が行われていた。


乃木坂のプリンシパル1stもここで実施され
グループの重要な歴史の一つになった。


次は3年後ということで東京オリンピックの前に
新たな姿を披露してくれることになる予定だ。


まさに渋谷の街をずっと見守っていた建物を
曲のモチーフにするのも秋元氏ならではだろう。


こんな感じで欅坂の楽曲群にはこの渋谷が多く登場する。


また実際にプロモーションでも特に坂道シリーズは
渋谷を拠点に大々的に展開することでも有名だ。


特に曲のリリース時期には渋谷のツタヤが
乃木坂や欅坂一色になることもしばしば。


自分もその時期になると立ち寄ってみるのだが
とにかく若い学生の子達でごった返す混雑振りだった。


更に今回の欅坂は渋谷の109とコラボして
若者向け、特に女性を意識したプロモを展開した。


109といえばファッションの発信基地として有名だが
そこの客層にもしっかりと欅坂をアピールしている。


なぜ彼らはこのようなアプローチをするのだろうか?


今高齢化社会の中でどんどんとビジネスのターゲットが
アダルトやシニア層に向いて行ってしまっている。


経済力が有り余るその層にアプローチした方が
大きなビジネスになる場合が多いとの判断からだ。


AKBなんかも最近この傾向が特に強いと感じる。


一方でその反面少子化の中で若者は軽視されがち。。。


だがそんな彼らが発信する流行や文化がひとつの
大きなストリームを起こすポテンシャルを秘めている。


後発で生まれた欅坂には先行者の経験を活かせる半面
刈り取られた市場で新たなファン層を開拓する必要がある。


彼らなりの課題を抱えているわけだ。


そんな中でAKBや乃木坂と違うアプローチをして
差別化していかないと生き残っていけない。


そういう意味では決して欅坂が楽をして
今の躍進を遂げているわけではないということ。


しっかりと綿密に戦略を練ってターゲットとなる
客層を絞り込みそこにアプローチしていく。。。


そしてそこにベースの支持基盤を作り上げて
更に外の世界へと打って出ていくプロデュース。


そういう明確なポリシーが欅坂46の運営からは
感じられるしその方向は恐らく間違っていない。


とにかくAKBと乃木坂という巨大な存在がいる中で
確実に欅坂が存在感を出していくために必要なもの。。。


緻密なアイドル管理とプロデュースはもちろん
こういったプロモーションでも強みを発揮出来るか?


今欅坂には前向きな風しか吹いていない。


いずれ来るであろう向かい風など気にしないで
今はただひたすら坂を昇り続けて欲しいと思う。


この状況を維持していけば年末には
更なる飛躍の場が用意されているかもしれない。


レコード大賞、紅白出場も決して絵空事ではない。。。


とにかくここには箱で推せる土壌が根付いている。


多くのファンが個々の好きなメンバーと共に
このグループ全体の飛躍を願っている。


それが何よりこれからの欅坂46の強みになる。


ひらがなけやきが合流してようやく32人の
ひとつのグループが始動することになるだろう。


数が増えることできめ細かいマネージメントを
阻害するような要因も生まれるリスクもある。


そんな中でまた更なる綿密なプロデュースが
要求されてくるが果たしてどうなっていくか?


欅坂の運営のお手並み拝見といったところか。。。


是非このグループが秋元グループ全体をいい意味で
かき乱して活力を与える存在になることを願っている。


それでは、また。


以上