多様化と何でもありに隠されたリスク | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

AKBGと坂道シリーズを俯瞰的に冷静に眺めるサイトです。
他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


AKBがなぜここまで大きなアイドルグループになり得たか?


これは色々な評論家も含めてファンもそれぞれに
理由を考察することができると思う。


もちろん魅力的なメンバー、そして優秀な楽曲
握手会や劇場での公演という奇抜な発想とインフラ。。。


そして何より秋元氏のプロデュース。


これに尽きると思う。


やはりファンの中にも他のアイドルに興味がない
秋元プロデュースだから面白いという人も多いだろう。


その理由は彼が思いつく奇抜な発想と実行力で
まさにAKBが多くのファンに驚きを与えてきたから。。。


まさに「予定調和を壊す」がベースにあった。


これは新しく何かを生み出したり秩序を壊すには
必要な要素でありそれが今まで巧く回ってきた。


ただあまりに肥大化した組織になるに連れて
そのいい加減さが悪い方向に向いて行ってしまった。


何も決めない、思いつきでやる。。。


こういったことは黎明期だからこその発想。


だが組織が重厚になりしっかりと運営しないと
いけない時には大きな足かせになってしまう。


また予定調和を壊すという発想も問題だ。


人は余りに画一化された世界からの開放だったり
そういうある意味管理への拒否感を常に持っている。


更には単純なものより多様性に価値を置く。


本来はそれはもちろん大切にするべき考え方でもある。


だがそれが行き過ぎると次第に不安を感じる。


あまりに奔放に投げ出されたり無秩序な世界に
言いようのない苛立ちと不快感を覚えてしまう。


恐らく今までのAKBの歴史はこういったある意味
混沌とした人の感情の渦に翻弄されてきた。。。


つまりその時代に合ったニーズへの対応や
プロデュースへの転換に苦戦しているとも言える。


昔は良かったことが今は正ではないなんて
通常の社会でも往々にしてあることでもある。


恐らく今のAKBの運営もファンの大勢の情熱の
現在地が認識できず手探りの状態とも写る。


それぐらい最近の企画に対しては一体
どこのファンに向けているのか?分からない事が多い。


少なくとも自分のようなファンには
向いていないことは間違いないようだ。


それは仕方ないことでじゃあ他の部分へ
ちゃんとアプローチしているのか?といえば疑問。


結局彼らが向いているのはその都度贔屓にする
企業やスポンサーの類でそこに傾斜しているのでは?


だから当然ファンは置いてけぼりになる。


今度の新曲「Love Trip」もカップリングもそうだし
結局はクライアントありきの作品作りに見える。


要はクリエイターがこういう世界観をファンに
見せたい示したいという情熱が伝わってこない。


もちろん大きな利益を享受できるその手のビジネスは
運営からしても決して軽視できない類ものだろう。


それは当然大事にして欲しいがそれと同時に
ファンの満足度をどう上げていくか?も大事なこと。


どんなにグループが傾いても支えていくのは誰なのか?


少なくとも営利目的の企業やスポンサーじゃないよ。


現場で握手会やライブに来てくれるファンだったり
在宅でCDやコンテンツを楽しんでいるファンなんだから。


そのあたりを是非バランスを取って運営して欲しいと思う。


多分それが失ったファンを取り戻す一番早い近道だろう。


顧客志向は洋の東西、業種問わずビジネスでは
絶対に疎かにしてはいけない思考でもある。


この時代に求められるアイドルプロデュースとは何か?


俯瞰して眺める中で色々と見えてくるかもしれない。


それでは、また。


以上