リスクマネージメントの評価 | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


今回の件で欅坂はひとつの試練に直面しましたね。



ただこんな事で終わりませんよ。



そして絶対に終わらせてはいけません、当たり前ですけど。。。



さて自分もこの件ってアイドルとかそんな分野とは関係なく

いわゆるリスクマネージメントの観点で観察してきました。



秋元グループというのは本当に面白いもので

色々な分野に関して問題を提起されたりする壮大な世界です。



政治、経済だったり、芸術だったり、あるいは倫理の問題だったり

様々な分野で考えさせられるアイドルグループなんてありますか?



それこそがこれだけ長期に渡って繁栄を続ける源泉でもあります。



ただ単に歌って踊るアイドルを愛でるような文化だけでは

ここまでの巨大なグループに成長していなかったのでしょう。



今回は不幸にも負の部分にスポットが当たってしまいました。



ですが皆さんも色々と考えたんじゃないでしょうか?



ナチス、ユダヤ、あるいはアイドルと政治とかね。。。



そんな中で色々と勉強して自分を研磨できたりもするわけです。



本筋に戻しますと今回はリスクマネージメントが果たしてどうだったか?



そんな視点で考察してみたいと思います。



まずは秋元さんへの評価ですよね。



このグループのファンでいるとどうしても彼との距離が近く

悪い部分だったりが余計に気になったりするものです。



でも本質をそこで見誤らないで欲しい。



今回の彼のコメントもいつも同様にファンには映ったでしょうか?



ただ冷静に見てみると抑えるところはちゃんと抑えていました。



まずはとにかくユダヤ系人権団体の抗議に対して

迅速に反応してちゃんとトップがコメントをしましたね。



これはソニーミュージックの社長との連名ですから

相当の重みですし一般社会で考えても同様です。



だから今回の件が軽いものではなかったのは自明です。



次に中身についてですが彼の知らなかったというフレーズに

ファンは過敏に反応してネガティブになりそうです。



ですがこれも実はリスクマネージメントとしてはひとつの

定石であってあの答えで正解だったりします。



あくまで実務の瑕疵であり管理責任を負うという姿勢を示す。。。



実際に彼が知っていたかどうかは問題ではありません。



ただ本当に知っていてやらせていたなんて発言したら大問題です。



こういうナイーブな問題に対してまったく真剣に考えない

組織なんだという全体の問題に飛び火しますから。。。



そういう意味では今回のように残酷ではありますけど

実務レベルでのリテラシーの欠如を見抜けなかったとするのが妥当。



もちろん監督責任は秋元先生ですからこの部分は反省ですね。



実際はどうなんでしょうか?彼は一般の企業でいえば社長か会長です。



こういったイベント程度の決済に関しては通常は部長、事業部長で

決済をして事後報告なんて普通にあることですから。。。



本当にエスカレーションされていなかったと言われてもあり得るかなと。



今後としては当たり前ですけどスタッフの教育の徹底ですよね。



彼の発言はまさにあくまで瑕疵であって本意ではなかったと

そういう趣旨をちゃんと言下に忍ばせて伝えていました。



そういう意味ではビジネスの定石だったというのが私の感想です。



それではスピードはどうだったでしょうか?



そもそも彼がこんなに早く矢面に立ってコメントした記憶が

長い応援生活の中で記憶にないほど早かったと思います。



それぐらい今回の深刻さを彼の嗅覚で察知して対応したと思います。



秋元先生はそういった絶対に踏み外してはいけない領域は

実はちゃんと抑えていると私は信じているし実際そうでしょう。



でなければ何十年も業界の一線で活躍できるはずはないんです。



その勘所ゆえに今回は対応が早かったです。



そして何より幸運だったのがソニーというリスクマネージメントに

長けた企業が坂道シリーズのプロデュースに関わっている事です。



今回の矢面にたった社長の村松氏も乃木坂、欅坂を陰で支える

重要なキーマンとしてファンの間では有名だったりします。



乃木坂のメンバーには慕われていてよくコメントで出たりしますから。。。



表立っては今野氏ですけどこの2枚看板で坂道シリーズは運営されています。



そういう意味では今回の瑕疵についても彼の対応は早かったし

そこに対しては平身低頭の平謝りでとにかく誠意を示していました。



変にいい訳をしないでまずは詫びるのが基本です。

(秋元さんのコメントはファン的にはいい訳でも現実は違います。)



次に大事なことは炎上した案件の沈下ですよね。



ネットを中心にマスコミでも拡散されて収集が付かない状態を

どのように収束させるかもマネージメントの力量ですから。。。



そういう意味ではまずは過度の情報発信を行わずに遮断すること。



炎上しているときには何をやっても揚げ足を取られて

火に油を注ぐ悪循環に陥るものですから。。。



それを防ぐためにもメンバー、スタッフにも戒厳令を敷いて

余計な情報の発信を一切止めさせるように処置するべき。。。



実際に今の欅坂の運営はこの動きを取っています。



そしてネットなど様子を見ながらもはやこの話題が

陳腐化して盛り上がらないと判断してから動き出します。



それがSNS対策の基本として企業でも研修で言われることです。



ということでファンは関係が深いためにどうしても今回の件で

欅坂の運営や秋元氏、ソニー幹部に批判的になりがちです。



でもそこで感情論を重ねてもかえって雰囲気が悪くなるだけで

グループ全体には何のメリットも無いのは自明です。



まず大事なのは運営をちゃんと信じてファンは静観すること。。。



そしてメンバーのアイドル活動の再開を暖かく見守ることですね。



今回の件で自分の仕事に対しても改めてリスクマネージメントの

大切さと実践の難しさを教えてくれる事案でもありました。



ということで皆さんも何かを考える契機にしてください。



それでは、また。



以上