競争を争いにしないために | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

AKBGと坂道シリーズを俯瞰的に冷静に眺めるサイトです。
他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。

 

AKBというグループを特徴づけるものは何なのか?

 

 

このエンタメがなぜあれほどまでに人気を博し

一時代を築くことが出来たのかは非常に興味があります。

 

 

そしてその本質にはやはり総選挙に代表されるように

ファン参加型の競争イベントをエンタメに昇華したのが大きい。

 

 

誰もが思いつくようで実際にはビジネスに出来ていなかった

そんなアイドル界に競争原理を持ち込んだわけです。

 

 

開催当初はまだ規模もまだそれほど大きくなく

のめり込むファンもそれなりで制御できていた時代。。。

 

 

しかしこのイベントの持つビジネス価値がどんどんと

肥大化して存在感が大きくなるにつれ変質していきます。

 

 

このイベントがもたらす莫大な利権に群がる大人達も増え

そこに更に拍車が掛かる形で選抜総選挙は醜い様を露わにする。

 

 

今考えても本当にこのイベントは悪魔的に狡猾で

いやらしいほど人の心理を翻弄するイベントでしたね。

 

 

推しメンの輝く姿を見たいという正義の心に動かされ

際限ないままに惜しみなくお金を費やすファンの姿。。。

 

 

そしてより高い順位に推しメンを押し上げたいと思う余りに

モラルも良識も欠けたファンがどんどんと増えて行きました。

 

 

大金が動く世界には当然悪も蔓延るようになります。

 

 

そして前のめりに純粋な想いで参加するファン達を

食い物にする社会悪がどんどんと侵食していったのです。

 

 

総選挙がらみの犯罪や不正などは表立っては

大きなニュースには今までなってきませんでした。

 

 

ですがコアなファンの界隈ではこういった被害に

会われた方は決して少なくないかと推測します。

 

 

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが私も

実はこの総選挙で詐欺被害を受けた人間です。

 

 

そして私のせいで多くの他のファンにも迷惑を掛け

その被害の清算はいまだに途上という状況です。

 

 

詳しくはあまり書きませんが本当に解決するのに大変だったんですよね。。。

 

 

それぐらい選抜総選挙というのは発足当時の

崇高で清廉な理念とはかけ離れた存在となっていきました。

 

 

どんなに推しメンの為という正義を掲げたとしても

本質に潜む悪の部分を浄化することは不可能でした。

 

 

そして例のNGTの事件でその矛盾が爆発し

選抜総選挙の意義は消え終わりを迎えたわけです。

 

 

改めて競争心を煽ることの危険性を感じます。

 

 

本来は競争というのは相手と切磋琢磨しながら

高め合って結果的に前向きな成果が得られるものです。

 

 

ですが一つ間違えば相手への醜い嫉妬や嫌悪感が生まれ

足を引っ張り合うだけの「争い」に容易に堕してしまうものなのです。

 

 

AKBが生み出したファン投票で推しメンの順位を決める

この画期的なイベントの変遷を改めて振り返っています。

 

 

功罪どちらもあったでしょうし、最後には悪い部分だけが

ひたすらに増大してファンを翻弄するだけになってしまいましたね。

 

 

運営の大人達がこのイベントの持つ悪魔的な本質をしっかりと理解して

もう少し慎重に制御していればまた違った未来があったかもしれません。

 

 

そしてこれは何もアイドルビジネスだけに留まらず

あらゆる世界でも通用する格言だと思っています。

 

 

不毛な争いによる対立商法ではなく健全な競争による

アイドルビジネスの環境や仕組み作りが今求められています。

 

 

多くの人々を魅了し一世を風靡した選抜総選挙は

我々に生きていく上での大切な何かを残してくれました。

 

 

それでは、また。

 

 

以上