45歳以上の転職はその人のそれまでの軌跡が如実に反映される。
「終身雇用の崩壊と雇用流動化」なんてテーマが騒がれてもう30年
近く経つのだろうか。
それでも転職せずに終身で働き続けるのがマジョリティを占めるの
が今の雇用情勢ではあるけれど、流動化は着実に進んでおり、20
代~30代の転職市場ではなく、セカンドキャリア形成ニーズは5年
前よりも着実に進んでいることからも明らかだ。早期退職(リストラ)
のニュースがメディアに載らない週はない。
仕事柄、45歳以上の転職はその人のそれまでの軌跡が如実に反
映される様を目の当たりにし「明日はわが身」と襟元を正している。
会社役員をいくつも駆け抜け、実業界でどんどん名声を掴んでいく
金銭と地位が裕福なタイプ。
業界での実績が実を結び人脈や人材BKからハンティングされ得意
分野で積んでいく転職地位アップタイプ。
早期引退を見込んで地道にセカンドキャリアに向けての勉強を休暇
にされて年収は下げても家族と自分と地域のために歩むタイプ。
真に外部環境の失敗で所属組織から離れることを余儀なくされて、
同業界へ移動していく実力派タイプ。
どのような職種にも通用できるスキルを身につけておき、憂時には
ワークライフバランスをとり、最低限の収入で収める割り切りタイプ。
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所属組織にいつまでも居続けられると妄信して仕事への邁進を忘
れて、ついぞ社会に放り出されてしまう・・・茫然自失タイプ・・・。
今、私はこのタイプの意識変革に取り組んでいる。
目下の課題はこのタイプの方の転職成功ではあるが、悩んでいるの
は、これからこのようなタイプの方をいかに少なくするかである。
これからの人生の捉え方を少しだけ変えると、少しだけ幸せになれる。
でも人は年をとると、固まっていく。
間違いなく生活の水準は高くなくていい。
収入の高い時はたまに贅沢、ちょっと自分投資、未来の家族に貯金。
仕事は熱心に、自分の体のために適度に手を抜き、成果は100点。
仲間は大切に、家族はもっと大切に。
この仕事からはいつも人生の基本的な価値観を学ばせてもらう。
「みんなの夢アワード2010」での渡辺美樹氏の半生の語りからは52
歳になる今まで20代から熱心に自分の人生に取り組んでいた姿を
感じとった。常に夢に取り組んで、つらいことも悲しいことも真正面か
ら受けとめてきた強い姿を。しかも今だかつて「やわらかい」。
自分はああいう道は歩まないんだろうなと思いつつ、多少迷いの時期
があっても邁進している時期とのバランスを取れる強い力をつけてい
きたいと思った。そのバランサーのひとつが「夢」なのかもしれない。
この「夢」が「やわらかさ」をたもつ秘訣かとも思う。
・・
やっぱり「どこにいるか」よりも「なにをなしているか」
それよりも「なにをかなさざらん」か!
(自己解決ですみません・・・)