「子どもを真ん中においた社会の風土づくり」 | 「らぽーる」日誌

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離婚と親子の相談室「らぽーる」の日々を綴ります。

この数か月は、公私共に様々な年齢層の親御さんと、沢山お話する機会がありました。

その中で感じたのは、母親が自分の不安や空虚感を埋めるために、子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)を、してしまう方の多いことです。

子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)親御さんの多くは、単独でお子さんを育てている方や、配偶者の方と上手くいってない方に多く見受けられました。

また逆に、子どもの事に全く関われない人(=ネグレスト)もいます。各家庭で、自分の子どもに十分な関心がはらえる事に越したことはないのですが、十分な関心がはらえない背景には、貧困・虐待・DV・親の精神疾患など、親も困難な状況にあることが見受けられました。

子どもに愛情を注ぎすぎてしまい、過干渉(=子に対する支配)の親御さんに育てられた子・子どもの事に全く関われない(=ネグレスト)親御さんに育てられた子、どちらの場合でも、子どもは学力低下・気力低下・異常行動・自己肯定感の低い子になります。

どちらの場合でも、親が大変な状況にあるとき、その子どもも過酷な状況に追い込まれてしまう仕組みがこの社会にはあります。

生まれ育った家庭に左右されない、子どもたちを守るための制度や仕組みが早急に必要です。そして制度や仕組みを整えていく一方、私たち大人一人一人が担う、「子どもを真ん中においた社会の風土づくり」も考えていくことが重要な課題だと思います。(HK)