びっくり箱みたいな旦那 No.9 | バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島で暮らしています。
日々暮らして行く中、自然を見ていて感じるインスピレーションを
デザインし、オリジナルシルバーを制作しています。
そんな毎日に感じる事を綴ってゆきます。

気がついたら、No.9に成ってました。←話長い!

まぁ、簡単に言うと、昔から旦那は「ダヤック族はすごい」と言う事を
言っていたのですが、今回いろいろ話を聞くにつれ
どう凄いのか、やっと分かった私です。

大自然と美しく共存共栄していた部族だったのですね。

今回この話を聞きながら、ダヤック族をいろいろネットで検索しました。
そうして見た写真には、アイヌのような布や雰囲気を感じたり
頭につける羽を見て、ネイティブアメリカンを感じたり
楽器などを見た時には、オーストラリアのアボリジニを感じたり
その教えや考え方にも、世界中に残る少数民族と呼ばれる
未だ、古代からのものを受け継ぎ、語り、行動する人々の
言っている事、やっている事がとっても似ている事に気がついたのです。

で、何年も前から気になっていた「スンダランド」と言う
謎の大陸、に思いが行きました。
スンダランドに関しては、私は考古学者ではないし
ネットや人から聞いた話でしか知りませんが、あったとしても全然おかしくないもので。
(スンダランドという言葉を初めて聞く人も多いと思います。
気になる方は調べてみてください)


スンダランドがあった時代には、日本も含め
アジアは一つの大陸だったのですが、そう考えると
今では海を隔てて各々の場所で成長していった人々の
古代的な考えが似通っていることとか、同じような文化があった事など
合点が行くよなーと、改めて思うわけです。

森に守られて、培われてきたこのダヤック族の生き方には
私たちが失った諸々の事が、本当は嘗ては人もこういう事ができ
こういう生き方をしており
それは、当たり前の事であって特別な事でもなんでもない事だった
という事を教えてくれます。

今、世界中で考古学的にも今まで発見されていたものよりも
古いものが発見されだしています。
その意味はなんでしょう。


地球を痛めつけ、そこから糧を得ている今の私たちは
自爆の道を進みながら、その事に目をつぶって生きている状態です。
身近な事からでも、人のエゴで家畜やペットとされた動物さえも
不自由な自由しか謳歌できない事にさえ、私には子供の頃から疑問に思えていました。
ましてや、森や草原に生きる動物が絶滅していっているという事は
明日は人間がそうなってもおかしく無いという状態です。


今私たちは、そんな道を歩いてきて感じた事から
古代の人たちの素晴らしい部分と、今の時代の素晴らしい部分を
上手に工夫しながら、後の時代に残す事をしていくために
生まれてきた、大事な時代に生きているように思います。


戦争にしろ、そこから得られるものは何も無い、と
既に分かっていて、なおかつそこに進む事は
賢いと思っているはずの人間がする事でしょうか。


ジャワ島の古代思想に、クジャウェンと言うのがあります。


クとは、行く、という意味です。
ジャウェンとは、粒子、最も小さな一つの点と言う意味です。


全ては、生きとし生けるものは、生命の無いものも、この宇宙も
私たちが目にできるものの全ては、小さな唯の点でしか無い、と言う考えです。
小さな点が寄り集まり、美人ができたり、不美人ができたりしているにすぎ無い
という事です。


そこに行く、とはどういう事を言うのでしょうか。


今の私たちは、その事を頭でわかる時代ではなく
ハートで感じ、魂で感じ「知る」時代では無いかな。
頭でわかっているだけでは、まだ分かっているという状態では無いからね。



知ってしまったらもう、森の破壊や戦争なんてものが
一体どういう意味を持つのか、分かるよね。



天国、と言うものがもしあるとしたら、その小さな点の寄り集まっているだけの
この人間という生命が、各々目に見え無いであろう
この私たちを作っている小さな「点」を視る事ができる人の集まるところに
現れるもの、と私は思う。
政治家が作るものでは無いし、何処かの誰かが作ってくれるものでも無い。



それは一人一人、孤独な作業の中で見つけていくしか無い。



孤独な作業だけれども、見つかった時には
それは大きなエネルギーとして、周りに伝わり影響を与える。



宇宙を作っているのは、まさにそれなのだから。






終わり