麻布十番 ふくだ 【日本料理・麻布十番】 | ちこの暇つぶし

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*訪問日:2017.8*

 

横浜駅前にある<横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ>内の【木の花】さんにいらしたご主人と、奥様のお二人でやられているミシュラン一つ星の日本料理店【麻布十番 ふくだ】さん。

1日2~3組限定ということもあり、かなり予約困難なお店と伺っていましたが、こちらを気に入って何度か通っている友人が、私のお誕生日会を兼ねた食事会をカウンター貸切で企画してくれました。

 

*麻布十番 ふくだ*

その友人とは、日本料理だけでなくお鮨やフレンチ、イタリアンなど、食全般の好みがかなり合うため、単なる予約困難店というだけでなく、今回の訪問をとても楽しみにしていました。

 

初めて伺う日本料理店で私が最も重視するのがお椀。

やはり日本料理はお出汁が全ての基準となりますからね。

基本的に鰹ベースの輪郭のクッキリしたお出汁が好きな私にとって、今回の”焼き鱸とくずし冬瓜の葛仕立て”のお椀は好みに合うものでした。

くずした冬瓜を加えることで普段の吸い地よりも味わいが淡くなることを考慮し、鱸の塩分は敢えて強め。

供する直前に削った鰹節で引いた吸い地の美味しさだけでなく、椀種とのバランスもとても良かったです。

 

また、こちらはお造りがとても美味しくてビックリ!!

実は、かなりボリュームのあるお造りだったため、箸をつける前は全部食べられなかったらどうしようと心配したのですが(もともと魚が苦手だった私は、未だに食べられない場合があるので。)、一品目の大分県産”メイチダイ”も二品目の気仙沼産の”鰹”も、なくなってしまうのが惜しかったぐらいとても美味でした。

特に、揚げたエシャロットと芽ネギをのせ黄身醤油でいただいた鰹は、最高でした。

 

蒸し鮑と蛸の桜煮は普通でしたが、鰻の印籠焼きと白瓜の雷干し、トウモロコシとお米が同量の焼きもろこしご飯は印象に残るお味。

肉料理はなく、ずいきに冬瓜、愛媛県の絹かわなす、白瓜、京都のしろ菜など、お野菜類がしっかり供されたこと、味付けが全体的に軽やかだったこともあり、かなり飲んで最後のご飯までしっかりいただきましたが、不思議と苦しくはありませんでした。

 

日本料理店は、高級食材を多用しそれらをシンプルに食べさせるところよりも、ある程度の食材をご主人のセンスと技で美味しく食べさせてくれるお店のほうが好きなため、後者であるこちらは言うまでもなく好みのお店。

¥15,000でこの内容なら満足度が高く、予約困難店ということにも納得できるのですが、来年からお料理が2万円~の時価になるそうなので、どう変わられるのかとても気になります。

お二人でやられてることもあり、サービス面にはやはり限界があるように感じましたし(サービス料10%は高いかも)、店内の雰囲気や環境についても少し思うところがありましたので、あまり高級路線でいかないほうがいいのではないかな~と、完全に余計なお世話ですがちょっと思ってしまいました。

 

ちなみに、今月は中国の雲南省の松茸を使った特別コースになるため、お料理のお値段が通常より5千円Upの2万円になるそう。

個人的に、外国産の松茸には全く興味がなく、松茸は良質なものをそれなりの量で十分満足できる”量より質派”なのですが、友人が予約を取ってくれていたようなので、また今月もお邪魔することになりそうです。

 

 

麻布十番 ふくだ

 

住 所:東京都港区麻布十番3-7-5 マスコビル麻布弐番館1F

電 話:03-6453-7256

H P:http://azabu10ban-fukuda.com/