*訪問日:2017.11*
去年あたりからよく耳にするようになった”静岡天ぷら”。
天ぷらは嫌いではないのですが、都内の有名店にもすすんで足を運ぼうとは思わない程度なので、「わざわざ静岡まで天ぷらを食べに行くのもな~」と思っていたのですが、静岡県島田市にあった人気店が昨年10月”天ぷら蕎麦発祥の地”である日本橋に移転されたと聞き、ずっと行ってみたいと思っていました。
*日本橋 蕎ノ字*
人形町駅から徒歩1~2分のところにある”日本橋 蕎ノ字”さん。
ご主人の鈴木さんは、老舗蕎麦屋の息子さんということもあり、「天ぷら食って蕎麦で〆る」をコンセプトに掲げている天ぷら屋さんです。
「東京の天ぷらと静岡天ぷらは何が違うの?」と思っていたのですが、私が感じた1番の違いは全ての天ぷらが揚げたてで供される訳ではないということ。
予熱で火を入れてから手渡しで供された”新蓮根”が、歯ざわり、粘り気、味わい共に初体験のお味でとても印象的でした。
あとは、魚に限らず野菜類も静岡県産のものを使われていることでしょうか?
駿河湾産の真鯛をはじめ、浜名湖の牡蠣、鰻の骨や頭を撒いて育てたさつま芋”うなぎいも”に、今が旬のブロッコリーや蕪などなど。
中でも、玉取村の椎茸変態さんが作られている”玉取茸”に蕎麦屋ならではのかえしを塗った玉取茸の天ぷらは、この日いちの感動的な美味しさでした。
〆のお蕎麦は、冷たい”もり”と温かい”かけ”から選ぶことができ、もりの場合は駿河湾産の桜えびのかき揚げが別で供され、かけの場合はお蕎麦に直接揚げたてのかき揚げを入れて下さいます。
かき揚げがお出汁に投入された時のじゅ~っという音が堪りません。
〆のお蕎麦は、栃木県益子産と静岡県の伊豆産と仰っていたような?
タイミング良くちょうど新そばの時期でしたので、香り高く風味の良い喉越しの綺麗な美味しいお蕎麦を堪能することができました。
(主人はお替わりまでしていました。)
夜のコースでも¥8,900(税・サ別)と、かなりリーズナブルに美味しい天ぷらとお蕎麦がいただけるこちら。
人気店ゆえ予約は1ヶ月以上前でないとなかなか取れないのが残念ですが、ご主人もフロアを担当されている女性スタッフさんも気さくでとても話しやすい方々で、こちらから徒歩数分のところに住んでいる義母も「また連れてきてね♪」と気に入っていたので、次回はさらに早めに予約を入れ、義妹も誘って4人でお邪魔できたらなと思っています。
日本橋 蕎ノ字
住 所:東京都中央区日本橋人形町2-22-11 井上ビル1F
電 話:03-5643-1566